選手が自身のプレーを振り返り、瞬間的に思い描いていたイメージやその選択に至った理由を明かす『The Scene』。今回は14日(土)の鹿島戦にフル出場した長谷川アーリアジャスールにフォーカスし、プレーの真意に迫った。
―昨日の鹿島戦は0-2で敗れたものの、攻守において手応えをつかんだゲームでもあったのではないでしょうか?
結果的に負けてしまったので難しいところですが、確かに手応えを感じた部分はあります。失点してしまうと、流れが悪くなって立て続けにゴールを奪われてしまう試合が続いていた中で、やり続けることができたと感じています。みんなが恐がらずにボールを受けようとしていて、攻撃に出る機会、ペナルティーエリアに入っていく回数も多かったです。ただ、フィニッシュへの持ち込み方、そしてシュートを打ちきる部分はチームとしての課題ですね。ゴールに向かっていくようなボールの回し方はできていたと思うので、あとはしっかりとシュートで終わること。昨日の試合では、僕も含めてシュートを打てる場面が何度かありましたから。
―昨日はポジションを1列上げ、これまでよりも高い位置でプレーしました。相手選手にとって“中途半端な位置取り”をすることで、多くの場面において数的優位を作れていたように思います。
中途半端な位置から降りていったり、前に出ていったりと、相手の嫌がるところでボールに関わろうと意識していました。また、できるだけジョーの近くでプレーし、彼を孤立させないことも心掛けていました。
―サイドに流れるプレーも効果的だっように思います。両ワイドの和泉竜司選手、青木亮太選手が作り出したスペースもうまく活用できていた印象を受けました。
サイドに流れることによってマーカーも付いてきますし、相手の最終ラインも下がると思っていました。そういったプレーをした結果、相手ゴールに迫るシーンを作れたと思うので、狙っていたことができていたのかなと。
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