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明治安田生命J1リーグ第4節 C大阪戦 前々日監督会見

107月
7月10日(金)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、7月12日(日)に行われる明治安田生命J1リーグ第4節のセレッソ大阪戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督が記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ー短期間で複数の試合をこなす中、次戦に向けてチームに強調して伝えていることを教えてください。

シーズンが進み、体が慣れてきた中でのこういった日程であれば、もう少し違ったやり方ができるかと思います。しかし、久しぶりの試合をこういった状況でこなしていくというところで、選手の負担はものすごく大きくなっているはずです。とにかく今は選手がしっかりと回復しているのか、どういう状態なのかを確認する作業に集中しているところです。


ー2試合連続で先制を許しながら、逆転に成功しています。逆転するためには大きなエネルギーを使うかと思いますが、逆転できている理由についてどのように考えていますか?

逆転できていることはチームとして大事なことだと捉えています。先制されてから逆転をするまでに長い時間が掛かった、という試合展開ではなく、取られてから早い段階で同点とし、逆転することができているので、よく言う“追いかけている側のエネルギー消費”とは少し違うかと思います。


ー試合を支配する時間帯が増えているかと思います。これまで以上に試合をコントロールしていくために、選手たちに求めていることは?

その都度できることをした上で、あと3試合、4試合をこなした時には我々のやりたいサッカーに近づいている状態にしたいです。多くのチャンスを作れていますし、各試合で2得点を奪えています。この段階で、平均得点はいくつという言い方をしても仕方ないですけれど、決して悪いペースではありません。試合を支配する時間をもっともっと増やせるようにやっていけたらと思っています。そのようなイメージのサッカーを目指しているわけですからね。トレーニングを続けながら、試合を続けながら、そういった方向に持っていきたいと思っています。開幕前から、“スピード感のあるサッカー”、“相手の陣地で攻め続けるようなサッカー”を目標に掲げてスタートしました。ある程度いいスタートを切ったあとで中断してしまいましたけど、我々はそれを続けようと。コンディション面での問題はあるかもしれませんが、そこは絶対に変えずにやると言ったとおり、今も取り組んでいます。我々がやろうとしていることを、試合をとおして感じてもらえればと思っています。先ほども言いましたけど、その中で支配する時間を増やしていく。いくつかの試合をこなしていき、完成度を高めていく作業をしていけたらと思います。


ープレー機会を増やしている金崎夢生選手の状態はいかがでしょうか? また、彼に最も求めていることを教えてください。

技術、そして体の強さを持ち合わせています。ただ、練習に合流してからようやく2週間が経ったのではないかというところです。短いトレーニングの中、なぜ再開初戦であのようなプレーをできたのか、なぜガンバ大阪戦で長い時間プレーできたのかという点については、技術やフィジカルだけでなく、彼の武器であるメンタルの強さが影響しているかと思います。しかし、彼の体にとって行きすぎた負担になっている可能性もありますので、どれほどの時間をプレーするのか、そのためにはどのぐらいのトレーニングをしなければいけないのか、というところに気をつけてやっていかなければなりません。その作業に関しても、メンタルの強さがいい方向に作用していると思うので、安全第一にということを忘れないようにする必要があります。気持ちだけに頼らないように、我々も彼自身も気をつけながら取り組みたいと思っています。


ー次節は「素晴らしいチーム」と語っていたセレッソ大阪との対戦となります。C大阪の堅守を破るために必要なことを教えてください。

最近のJ1において、常にリーグ戦で上の順位にいるチームです。もし、そういう順位にいなかったとしても、上位にいるような手堅いチーム、毎年いいサッカーをしているイメージがあります。セレッソはここ数年にわたって作り上げてきたチームと言いますか、監督が代わっても残っているものがしっかりとあり、経験のある選手がいる手堅いチームだと思っています。「今年も手堅いチームだ」、「今年も上位に食い込んでいくだろう」という印象を持っていますから、先日の会見でも「我々の力を知る上でもいいゲームになる」と言わせてもらいました。決して胸を借りるという意味ではありません。我々とは違った取り組み方をしていると思いますしね。スタートにおいて、我々は理想としている取り組み方ができなかったですが、我々は見て楽しいだけでなく結果を出せるサッカーというものを作り上げようとしています。その中で、結果を残すチームとこのタイミングで対戦できるのはいいことだと思っています。我々が上位にいるチームに対してどこまでできるのか、すごく楽しみにしています。


ーC大阪戦から、観客を迎えた状態で試合を行うことになります。選手に対して、これまでと異なるアプローチをしていく予定はありますか?

サポーターが、特にホームチームに対してどういう影響を与えるのか。満員の状態ではないにせよ、サポーターは試合に影響を与える力を持っていると思います。これまでとは全く違う雰囲気でゲームをすることになるでしょう。前節、残り何分かの状態で「耐えて勝ちきることができるか」という状況がありました。サポーターの入っている状態でゲームができていれば、あの時間帯で失点することはなかったかもしれません。そう言えるほど、サポーターの方は力をくれる存在だと思っています。少しずつでも、一緒に闘える環境ができていくというのは、喜ばしいことだと考えています。


ー本日からオ ジェソク選手がチームに合流しました。彼に期待していることは?

リーグ戦で優勝した経験のある選手です。勝ちの味を知っている選手が加わるというのは、クラブとしてすごく大事なことだと思います。これまでのJリーグにおけるキャリアを見ると、長くガンバ大阪でプレーし、昨年はFC東京でもプレーしました。ずっといいプレーをしている印象がありましたね。皆さんもそういう印象を持っているのではないでしょうか。今の名古屋に対して経験値をもたらしてくれると思います。また、サイドの選手に多くのケガ人が出ている中で、すぐに試合で起用できるという点でもぴったりの選手だと思っています。試合に出て闘うメンバーとして、貢献してもらいたいと期待しています。


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