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明治安田生命J1リーグ第3節 G大阪戦後 監督会見

87月
7/8(水)、明治安田生命J1リーグ第3節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムでガンバ大阪と対戦し、2-2で引き分け。試合終了後、グランパスを率いるマッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの監督会見に臨みました。


マッシモ フィッカデンティ監督


始まってすぐに、変な感じで相手に点が入ってしまいました。ほぼオウンゴールに近いというか、どういうミスが絡んだのかまだ見直していないのでわかりませんが、そこでばたつかず、しっかりと同点として逆転もしました。リードしてからの試合の運び方も悪くはなかったと思いますし、いいゲームができているなという感覚はあったのですが、90分を全員が走りきる体力がまだないのかなという印象があります。その中でガンバ大阪が持っている選手の特長を考えると、終盤リードしていてもこういう展開はあるという話を試合前に具体的にしていました。最後のロングボールに対する対応も、その後の(相手の)いい位置に落ちたボールへの対応も、ほかにやりようがあったのではないかと思います。すごく悔やまれる、そういう試合だったと思います。

 

ー前節と同じく前半に先制され、追いつき、逆転する展開となりました。立ち上がりの脆さという部分は今後、どう修正したいとお考えでしょうか?

2試合、3試合、4試合と毎回同じ失点を同じような時間帯で繰り返しているようでしたらチームの悪い癖、見直すところはあると思います。もちろん、そういうことがないほうがいいと思いますが、2試合続けて前半のうちに失点してしまいました。特に今日は、フリーキックの流れから少し運のない方向へボールが飛びました。相手もああいう形での得点を意識して用意したプレーではなかったと思います。グランパスの選手が触り、それがバーに当たって(相手に)という得点です。このチームは前半の頭に失点する癖があると、大袈裟に捉える問題ではないと思っています。それよりも、長い時間いいプレーを、2試合をとおしできたということを大事に、より確実に勝てる方向へ力を入れたほうがいいと思っています。どちらかと言えば、最初の失点よりも、2失点目のほうが明らかに防ぐ方法があったと思います。偶然あそこにというより、狙われたとおり、こちらとしても予測できた形で決められていますから。そこに関しては修正できる部分だと思っていますし、作業をしなければいけません。

 

ーもちろんいいプレーも多く、後半は相手を封じ込めている時間帯もありました。そういった部分はどう分析されているのでしょうか?

半分以上、約1時間(60分)くらいはグランパスがこのゲームを支配していると見ていました。ただ先ほども話しましたが、90分間ずっと試合を支配するだけの体はまだできていません。どうしても(準備期間の)2週間というハンデ、これは言い訳になってしまいますが、我々は自分たちを分析した上で、そういう理由があると思います。その中で、どう試合を終わらせるかというイメージを持っていたはずなのですが、残り1分、2分でどういうプレーをするべきかという練習をするというより、疲れた状態でも最後の数分で別の力が出せたはずです。それは精神的な部分だったりしますが、なぜそれが出せなかったかということが今日は残念です。

 

ー今日はガブリエル シャビエル選手をトップ下、阿部浩之選手を左サイドで起用しました。その意図を聞かせてください。

チーム全体の狙いとして、前線の選手にボールが入った時、我々がボールを奪って運ぶ時、押し込む時にクオリティーのある試合をしたいという狙いがありました。シャビエルの特長として、彼は真ん中に置くことで良さが出ますし、その狙いどおりにプレーしてくれたと思います。ゴールシーンも素晴らしいプレーでした。チームバランスを考えた時、今日はそういう配置、シャビエルを真ん中としました。阿部はいろいろなポジションでプレーできるのでサイドに配置してバランスを取ってもらいました。

 

ー後半の選手交代でジョアン シミッチ選手を入れ、ボランチを3枚としました。「守り勝つ」という狙いを持っていたのでしょうか?

狙いとしてもちろん、相手の攻撃がハイボールとなってきたことを理解した上でシミッチを投入しました。単純に高いボールに対して闘える選手を入れたということです。深い場所まで突破されてマイナス方向へのクロスを狙われるようなシーンはそれほどなく、どちらかと言えば、自分たちのゴールを背中にし、正面から来るハイボールをどう処理するかというシーンが多くありました。この対策で対応できると思っていたのですが、最後の失点のようなシーンがなぜ起きてしまったのか。もちろん、相手が良かったということもあります。(今週は)ガンバ大阪、セレッソ大阪という素晴らしいチームと続けて闘う中で、我々がまだ未熟で、勝ち続けるチームとしてはまだ足りていないということがわかると思います。最初のうちにそういうチームと対戦することで、しっかりと自分たちの足元を固めてチーム作りをしていくしかないと捉えています。