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成瀬竣平 5月14日囲み取材

145月
5月14日(木)、トヨタスポーツセンターでの自主トレーニング後に成瀬竣平選手がテレビ電話での取材に応じました。取材の模様をテキストでお届けします。

成瀬竣平選手


ー自主トレーニングをしている中で、ご自身の調子はいかがですか?

徐々に体が動いてきていると感じます。試合再開の目処が立たず、調整というところではありますけど、今のところはいいかなと思います。


ー自主トレーニングでやっていることは?

走りをメインにやっています。ピッチでは思いきって走れるのでいいですね。また、ボールを蹴る相手がいるというのはやはりいいことだなと。いい練習ができていると思います。


ーいい形でシーズンに入った中で、試合をこなせない状況となりました。現在も残念な気持ちはありますか?

最初は「このまま試合に出場できたら」と考えていましたけど、これで一度リセットという形になります。いい競争をして、自分と同じポジションの選手に勝っていきたいという気持ちが強いです。


ーサッカーについて考える時間は増えていますか?

そうですね。自分が出場した試合や練習試合の映像を見返したりしています。言われたところを重点的に見て、「ここはこうしたほうがいい」と思いながら見ています。


ーその作業の中で見つけた課題、一番に取り組みたい部分とは?

自分は攻撃的な特長を持っている中で、クロスの質が伴わないところがあります。また、前に出ていくタイミングなど、すべてがいいわけではなかったので。守備をする上でどう攻撃につなげていくか。そこでのクオリティーがまだまだだと感じているので、もっと修正していくべきだと思いました。


ー自身のプレー映像以外で参考にしているものはありますか?

右サイドバックでプレーしている選手の映像を見ています。最近はダニエウ・アウヴェス選手(サンパウロ)のボールの持ち方やどのようにクロスを上げているのかを見ています。


ー攻撃的なサイドバックの選手ですね。

そうですね。守備のことは(マッシモ フィッカデンティ)監督がみっちりと教えてくれるので攻撃的なところを見て、学んでいこうかなと思っています。


ーダニエウ・アウヴェス選手を参考にしている理由は?

ボールの持ち方やどこを見ているかなど、自分が見た中で理想とする選手だと感じたので。公式サイトのアンケートでは目標の選手についてアレクサンダー・アーノルド(リバプール)と回答したんですけど、そこまでクロスがうまくないので(笑)。理想ではあるんですけど、自分の目標にすると考えた時にダニエウ・アウヴェス選手がいいと思い、よく見るようにしました。


ー現在は選手寮で生活しているんでしょうか?

これまでは寮と実家を行き来していましたけど、今は実家に帰るのもリスクがあるので。


ー寮ではどのように過ごしていますか?

最近は(早稲田大学人間科学部)eスクールの勉強が始まったのでやっています。


ー愛知県では緊急事態宣言が解除される見込みです。なにか心境の変化はありますか?

「早くみんなと練習したい」という気持ちはあります。ただ、選手のことを考えると、今はまだ自主練習をしているほうがいいのかなとも思います。


ーこれまでに比べると、試合を開催できる日が近づいてきているようにも感じます。

試合をやりたいという気持ちはずっと持っているので。試合をイメージしながら自主練習ができているので、早く試合がしたいですね。


ー韓国ではKリーグが再開されました。各国で再開の動きが出てきている中で、そういった報道をどのように捉えていますか?

再開できていることについてうらやましい気持ちはありますね。もどかしい気持ちもあります。


ー無観客試合での再開も考えられます。選手として気になるところはありますか?

そうですね。ピッチに入った時の声援は、小さい頃から聞いてきたものです。観客として見るのと、ピッチの中で聞くのではまた違うものですけど、それがないとなると……どうですかね。


ー試合再開の目処が立ったとして、もう一度サッカーをする時の心境を想像できますか?

自主練習でチームメイトとボールを蹴れるようになったことで、サッカーができている喜びを感じました。シーズンの始めのようにみんなでサッカーをする喜びをまた感じられると思います。


ー11人で試合をするのが恋しいのでは?

そうですね。試合ができる時の気分、気持ちの上がり方を最近は感じられていないので。早く試合をしたいです。


ー試合をする時の気分を味わえないことに危機感はありますか?

いえ、ピッチに入ればまた変わると思うので。問題ないかと思います。


ー今シーズンは公式戦に出場して雰囲気や緊張感に慣れ始めていたところだったと思います。その感覚をもっと味わいたいですか?

そうですね。一度味わってしまうと、また味わいたくなるので。一からのスタートになりますけど、負けないように頑張っていきたいと思います。