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中谷進之介 5月14日囲み取材

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5月14日(木)、トヨタスポーツセンターでの自主トレーニング後に中谷進之介選手がテレビ電話での取材に応じました。取材の模様をテキストでお届けします。

中谷進之介選手


ー体の調子はいかがですか?

活動休止期間中はコンクリートの上を走ることしかできなかったので、膝が痛くなることもありました。今はグラウンドを使うことができ、柔らかい芝生の上でできています。気持ちの面だけでなく、コンディション面でもいい状態にもっていけていると思います。


ーそれまでは気持ちのコントロールが難しい状態でしたか?

サッカーのことよりコロナウイルスの状況を気にしてしまう時がありましたけど、自分で決めたことに関しては取り組むようにしていました。


ー自主トレーニングで取り組んでいることを教えてください。

ボール回しはできないので、チームメイトと距離を取りながらボールを蹴っています。走ることも多くやっていて、コンディションを維持できればと思っています。


ーその中で不安はありますか?

自宅にいる時はボールを使えなかったけど、今は練習場が開放され、ボールを触ることができます。まだ感覚は戻っていませんが、そこまで不安ではありません。


ーボールを蹴れるようになったのはうれしいことだと思います。

サッカー少年に戻ったような感じです。ボールをただ蹴ることに楽しさを感じているし、練習場に来ることですごくリフレッシュできています。


ーチームメイトとの会話は?

「家でなにしているの?」とか、韓国ドラマを観ている選手が多いので、そのことに関して話しています。


ー以前からトレーニング用のInstagramアカウントを持っています。

あのトレーニングアカウントは、自分のやっていることを紹介していこうと思って始めました。これまでは自分のトレーニングを載せているだけでしたけど、今では「家でできるトレーニングを教えてほしいです」といったメッセージに答えることも多くなりました。


ートレーニングをより強く意識するようになったきっかけを聞かせてください。

鈴木大輔選手(現浦和レッズ)の影響が大きいです。柏レイソルに入ったプロ1年目は体が細く、体を強くするトレーニングが足りませんでした。そこで筋トレに励む鈴木選手を見て、いろいろと学ぶことができました。


ー「#3年後の自分」というハッシュタグを付けて投稿していますが、その意図は?

柏時代に指導を受けた下平隆宏監督(現横浜FC監督)が「毎日やるのがしんどくなった時、俺は3年後の自分を想像してやっていた」と言っていました。地道なトレーニングはきついけど、3年後に自分がどうなっていたいかを考えたら続けられると感じたので、そのハッシュタグを付けています。


ーいつ再開されるかわからない中、モチベーションを保つのを難しいと思います。

今はモチベーションを保つ必要がないのかなと。どうしても疲れてしまうので。日々やれることを取り組むようにしています。


ー世界を見ると、韓国ではKリーグが再開し、ドイツではブンデスリーガの再開が決まりました。

試合をやりたい思いは強いですが、僕が決められるようなことではないので。今は皆さんの健康、安全が第一です。再開は安全が確保されてからだと思います。


ー相撲界ではコロナウイルスによる感染死も出ました。

20代の方ということもあり、とても衝撃的な出来事でした。愛知県は感染者が少なくなっていますが、もう一度気を引き締めて、手洗いやうがい、除菌を徹底したいと思います。


ー愛知県は緊急事態宣言が解除される見通しで、徐々に再開の可能性も見えてきたと思います。心境の変化はありますか?

1カ月前に比べて、状況は良くなっていると思います。ちょっと光が見えたくらいですけど、その光が自分たちに希望を与えてくれている気がします。まだ再開に向けてはわかりませんが、コンディション維持や体を動かすことに意味が出てくるので、大きな一歩だと思います。


ー開幕当初はいいプレーを見せていただけに、今は残念な状況だと思います。

最初はやりたい思いが強かったですけど、こうなってしまった以上は受け入れるしかないです。再開に向けてやり続けるしかないというマインドになっています。もう一度体を作り直して、元の状態に持っていけると思います。