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【動画】明治安田生命J1リーグ第1節 仙台戦 前々日監督会見

202月
2月20日(木)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、2月22日(土)に行われる明治安田生命J1リーグ第1節のベガルタ仙台戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督が記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ー今季初の公式戦を終えて迎えた今週は、どのような取り組みをしましたか?

全体的に取り組みました。どこかに重点を置いて取り組んだというわけではなく、全体的な質を上げていく作業をしたいという考えがあります。あとはケガ人、問題を抱えている選手の回復具合を確かめることにも神経を使いました。特別になにかに時間を使うのではなく、すべてやってきた感覚ですね。


ー鹿島戦ではセットプレーから1得点を記録するにとどまりました。攻撃をさらに活性化させるために変えていきたい部分は?

アグレッシブに、もっと質を上げなくてはいけません。スピードを生かすことを武器としてやっていきたいと思います。ただ、現在の選手層ではそれ以外の強さを武器として持つことが難しい状況です。起点となる選手を前線に置けない状態でプレーしているので、選手も距離感の面で難しさを感じている部分があります。状況が変われば、自然と整ってくるところだと思います。今はこの状況でできることを選手と一緒にやっていきたいと思います。先日の鹿島戦を通じて、選手に伝えたかったメッセージがあります。交代において、ディフェンシブな選手ではなく、(ガブリエル)シャビエルら攻撃に特長のある選手を入れました。結果的にどうだったかというところよりも、チームとしてそういう姿勢、「まだまだ点を取りにいく」、「攻撃する時間を続ける」ということを伝えたかったのです。1試合やりきるということを伝えたかったので、そういう采配をしました。


ー前線で起点を作れない状況であることを踏まえると、シャビエル選手や(ジョアン)シミッチ選手らゲームメーカーを起用することも一つの手ではないでしょうか。彼らの起用法についてどのように考えていますか?

今、どういう形でチームがプレーしているかということに対する理由付けとして、私がなぜこういうサッカーをやっているかを説明したに過ぎません。「誰が出たらこういうことができる」と言い始めてしまうと、昨年のようにないものねだりをしたまま、やりたいことをなにもできずに終わってしまうと思います。選手にも「こういうチーム状況の中で、一番いい状態の選手を使う」という話をしています。


ー22日に対戦する仙台の印象を教えてください。

監督も代わり、大きく変わったのではないでしょうか。選手の入れ替わりも含め、仙台がどのようにアプローチしてくるのかも変わってくると思います。先ほど、「チームがどのように闘っていくべきか」というメッセージを込めて交代をしたと話しましたが、我々がどういう戦い方をすべきかを全員がしっかりと理解をすること。試合へのアプローチ、試合の入り方など、「我々はどうするか」ということを第一とした上で、対戦相手に合わせた戦い方の準備を、今週も当然のこととしてやってきました。ただ、どちらかと言えば、「我々はどういうことをやるか」というほうを強く、譲らずにやり続けようと準備しました。


ー「仙台のスタジアムには独特の雰囲気がある」と話す選手もいます。アウェイでのリーグ開幕ということを踏まえ、選手に強調していきたいことは?

「本当に恐ろしいプレッシャー」ということで言えば、私は別格のものを知っていますので(笑)。日本ではポジティブな意味で「それぞれサポーターがチームを支えていて、素晴らしいスタジアムがある」と見ています。そういう意味では、仙台以外のスタジアムでどこか楽なスタジアムがあるかと言うとそうではない。どのスタジアムに行っても、素晴らしいサポーターがいるというのが日本のサッカーです。仙台を特別に意識することはないと思います。先ほど冗談で自分の国と比べましたが、日本サッカーの素晴らしい部分はそこだと思いますので。その上で、ホームでもアウェイでも同じメンタリティーを持ってやらなくてはいけないと思いますから、そこで引くことはないと思います。そういった感覚で選手を送り出したいと思います。


ー先制点を取ることがポイントになりますか?

それはどの試合もそうです。サッカーとは先に点を取って取られなければ勝てるものなんですよ(笑)。先に点を取ってひっくり返ってしまうこともありますが、先に点を取ることで勝つ可能性は上がるでしょう(笑)。


ー開幕戦は探り探りの展開になるのではないでしょうか? そういう意味で先に点を取れれば自信になるのでは?

公式戦という意味では、鹿島戦で本当にいい雰囲気で試合に入ることができました。初戦の硬さということに関する質問なのであれば、それはないと思います。鹿島戦、相手のシュートがポストを叩いたシーンを含め、入りの部分でもたついた印象を持たれている方もいると思いますが、あのシーンはオフサイドの場面でしたから、そういう意味ではリスクのないスタートを切れていたと言えます。この前の試合から、今シーズンはいい入りができていると思います。入り方もそうですけど、一つひとつの流れの中で、フィニッシュまでもっと持ち込めるはずと本人たちが信じきっているかと言えば、なんとなくチャンスができているという感覚もあると思います。どんな相手にもダメージを与えていく感覚でプレーしてくれれば、すごく嫌なチームになれると思います。その点について手を加えたいですね。


ー今季リーグ戦からVAR(ビデオアシスタントレフェリー)が導入されます。その点で気をつけるべきところは?

ルールがより明確になるだけなので。オフサイドなのにゴールが入ったとして、あとで「オフサイドだったのに」と思うような話ではなくなるというだけです。退場になるべき選手が、実際に退場になるということです。変なことが起こるわけではなく、正常化するだけなので、VARの導入は絶対にすべきです。線が引かれてルールは決まっているものですから。ただ、エリア内でハンドかどうだったかについては、最終的に審判がどう判断するか。そこはVARがあっても世界中で揉めているところなのでしょうがない部分はあります。審判にとって難しい場面はあると思うので、VARがあることでより正しいジャッジを下すことができ、あとで批判を受けることもなくなると思いますから、VARの導入は全員にとっていいことだと思います。審判のミスを発見するための装置ではありません。全員が前向きに受け入れるべきじゃないかと思います。

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