和泉竜司はやはり、アタッカーだ。
あらゆるポジションで起用された男が、
ついに“最も輝ける場所”をつかみ取った。
「やれる自信があったから、結果に驚きはない」
真価を証明した先に見据える、次のステップとは––。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
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今年1月に行ったインタビューでは、2018シーズンを「ケガ人が多く、チーム内に競争力が欠けていた。他のチームより劣っていた部分だった」と振り返っていました。今シーズンは多くの新戦力が加入したことによって、チーム内の競争力が高まっていたと感じていましたか?
和泉 単純に選手のクオリティーは前年度よりも確実に上がっていたと感じていました。そういう意味でも競争は春季キャンプから常にチーム内にありましたね。チームメイト全員が「毎日うまくなりたい」という想いで取り組んでいたように感じていました。あまり当時の記憶を鮮明に覚えているわけではないですけど、前年度のキャンプより確実に質の高いトレーニングができていたイメージを持っています。
シーズン開幕戦で鳥栖に4-0と快勝。そのまま前半戦は好調を維持して、第12節の川崎F戦終了時までは7勝3分け2敗とリーグ2位に位置していました。当時の好調ぶりについてどう感じていましたか?
和泉 結果がついてきたことによって、チームに勢いがあったと思います。試合の内容自体も悪くなかった。勢いだけというよりは、自分たちがやりたいことをしっかりとやりながら、結果も残せていると感じていましたね。敗戦したのは2試合だけで、(リーグ戦第6節)鹿島戦に関してはチャンスも多くて悪くない内容。自分たちの戦い方で試合を進められていたと思います。最初の12節の中で力負けだと感じたのは、(リーグ戦第4節)FC東京戦くらいです。
好調をキープするチームにおいて、風間八宏前監督の要求に変化はありましたか?
和泉 風間さんからの要求はそこまで変わっていない印象でした。昨シーズンと比較すると、相手に前からプレッシャーを掛けにいくようになったとは思います。実際にそれがうまくハマっていたとも感じていました。
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