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【インタビュー連載(2/6)】長谷川アーリアジャスール「挑戦の末に」

2312月

プレシーズンの大半を中盤で過ごしながら、開幕前に与えられた場所は最前線。

それでも、自らの色を示す好機と捉え、居場所を見つけるためのトライを続けた。

「この歳になって、改めて結果を残すことが重要なんだと気付かされた」

31歳にして新境地を切り拓いた“9番”が、実り多き2019シーズンを振り返る。


インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部

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今シーズンは1年を通してFWとしてプレーしました。これまでにシーズンを通して前線でプレーした経験はありましたか?

長谷川 ないですね。横浜F・マリノスに所属していた頃にFWとしてプレーしていた時期はありますけど、1年を通して出ていたわけではないですから。


沖縄キャンプでインタビューをした際は、ボランチとして起用されていましたよね。

長谷川 そうそう。たしか「サッカー選手として“普通”で終わってしまうのはもったいない」という話をしましたよね。その時はボランチとして生き残っていくために、目に見える結果が必要だと思っていて、どんどん前に出ていくプレーを心掛けていたんです。でも、FC東京との練習試合で大敗した翌日からFWとしてプレーすることになったんですよ。


その時、率直にどのような心情でしたか?

長谷川 紅白戦のメンバーを見て、「え、FW?」と思ったのは間違いないですね(笑)。風間(八宏)さんって、選手をいろいろなポジションで起用する監督だったから、「自分のことを試しているのかもしれない」とは思いました。でも、すぐにポジティブに捉えましたね。俺はこれまでのキャリアで、本当にいろいろなポジションをやってきました。前線や中盤はもちろん、サイドバックもやったし、センターバックとキーパー以外ではすべてプレーしてきたんじゃないかな。だからこそ、“使い勝手のいい選手”とか“器用貧乏”って言われるんだけど、それが自分の特長でもあると思っていて。いろいろなポジションで使われるっていうのは、監督が「アーリアならうまくやってくれるはずだ」って思うからこそじゃないですか。そういう考えがあったから、FWでの起用をポジティブに受け止められたのだと思います。

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