12/7(土)、明治安田生命J1リーグ第34節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムで鹿島アントラーズと対戦し、0-1で敗北。試合終了後、前田直輝選手、ジョアン シミッチ選手、中谷進之介選手が試合を振り返りました。
前田直輝選手
―今日の試合を振り返ってください。
前半は自分のところで決めきるチャンスがあったと思っています。早い時間帯で先制点を取れるか取れないか。それが試合の結果を左右したと思います。
―試合の入りにピンチを招いたことで、なかなかリズムを作れなかったのでは?
背後を取られても「今日は前から行ってみよう」と選手間で話していました。そういう意味ではそれがハマってハーフコートでサッカーができた時間帯もありました。あの1失点が悔やまれますけど、いつもより自分たちのアグレッシブさが出せたんじゃないかと思います。
―これまでの試合と比較すると、後ろからボールをつなごうという意識が強かったのでは?
相手を見てという部分もありました。相手が前から来なかったので、自分たちがボールを回す時間が増えたと思います。
―サイドの選手には相手が強くプレッシャーをかけてきました。
相手に背後を向けている時は、鹿島はすごく強く来るなというイメージを持っていました。サイドバックがどれだけ上がって、自分が中に絞ってボールを受けるか。そういったことを試行錯誤しながらやっている中で、自分のところでいい1対1の場面を作れなかったというのは否めないです。そこは来シーズンの課題だと思います。
―試合中のポジションの入れ替えについてはどう感じていますか?
監督が随時変えようという話はよくしています。「相手のストロングを見てくれ」であったり、右サイドにおいて僕のドリブルに対して相手が2枚のマークをつけてくるのであればサイドを代えて、相手にとってどっちつかずの状態にさせようというのを監督は狙っていたんだと思います。
―ポジションが変わることに対するやりずらさはありませんか?
そこに対して苦手意識を持たないようにプレーをしていました。
―今シーズンは自己最多となる9得点をマーク。ブレイクしたと言っていいシーズンだったのでは?
全然満足していません。実質的にチームが勝つようなゴールを挙げられたのか。それが何得点あるのかといえば、そんなに多くない。今年に関して「ブレイクした」と言ってもらえるのはうれしいですけど、何一つ自分の中で満足しているところはなくて。順位、得点数、シュートチャンスの数、ドリブルの勝率。何一つ満足していないので、そこは来シーズン以降の課題だと思います。
―シーズン途中に監督の交代がありました。2人の指揮官の下でプレーして学んだことは?
いい悪いというわけではなく、それぞれの監督の特長があります。その感覚を自分の中で吸収しようと取り組んだので、そこはポジティブな要素だったと思います。プレーの幅もそうだし、感覚一つでサッカーはすごく変わるものです。そういった意味ではすごく勉強させてもらったシーズンでした。
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