ジュニアからジュニアユース、ユースとアカデミーを駆け上がり、
2020シーズンのトップチーム昇格をつかんだ三井大輝と石田凌太郎。
その2人が“恩師”と慕うのが、担当コーチとして育成に携わり、現在はスカウトを務める坂本亮史だ。
小学生から両選手の成長を間近で見守り、時には厳しく指導してきた坂本に
出会った当初の印象や記憶に残るエピソード、今後の彼らに期待していることを聞いた。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
三井大輝選手と石田凌太郎選手の2020シーズンのトップチーム昇格が内定しました。その知らせを聞いた時はどのような心境でしたか?
坂本 率直にうれしかったです。僕だけではなくて、今このクラブにいるスタッフやそうではないスタッフも含めて、いろいろな人が彼らに携わってきたと思います。そういった人たちにとっても、本当に良かったですね。まだスタートラインに立っただけで、ここから先はもっと大変です。でも、まずはそこに立たないと何も始まらないですからね。
内定が発表されたあと、両選手とコミュニケーションは取りましたか?
坂本 2人のほうからも昇格内定の報告を受けました。三井はケガをしているので「まずは治したい」と言っていましたね(編集部注:9月より練習復帰、10月6日のJユースカップ1回戦横浜FMユース戦でメンバー入りしている)。凌太郎は昇格内定の話を受けた直後に、僕もたまたまその部屋の隣にいたんです。ですから、改まった報告というよりも「ありがとうございます」とあいさつしてくれました。
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