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2024JリーグYBCルヴァンカップ 決勝前日 公式会見

111月

11月1日(金)、国立競技場で2024JリーグYBCルヴァンカップ 決勝前日 公式会見が行われ、名古屋グランパスからは長谷川健太監督とランゲラック選手、アルビレックス新潟からは松橋力蔵監督、堀米悠斗が出席しました。


ールヴァンカップの決勝を明日に控えた今のチームの雰囲気、準備してきたものの仕上がり具合についてはどう感じていますか?

長谷川 いい雰囲気でトレーニングができていると思います。やるべきことをやったので、明日の試合、全員で力を合わせて新潟とぶつかりたいと思います。

ランゲラック 監督がおっしゃったように雰囲気はすごくいいです。みんな自信を持っていますし、みんながワクワクしてこの試合に臨めると思っています。

松橋 我々も非常にいい雰囲気で、この試合に向けての準備ができたと思います。当然、ピリピリした感じもありますし、我々としては初めてファイナルに出るというところで多少の不安はあると思いますが、そういうものもみんなのなかで楽しみながら、いい準備ができたと思っています。

堀米 僕たちは前日練習を先ほど終えましたが、すごくいい緊張感で、いい雰囲気で練習できたと思います。チャレンジャーという意識を持って、思い切りぶつかっていくだけかなと思っています。


ー決勝に向けて監督、キャプテンとしてチームに伝えたことはありますか?

長谷川 まだ特に伝えていません。明日の試合前のミーティングで選手に伝えたいと思います。

松橋 今週の頭に話をしたときには、「我々のスタイル」という言葉は使わなかったですが、「自分たちが歩んできている道を必ず正解にしよう。そういう価値のあるゲームではないか」ということを伝えました。

堀米 僕は明日の円陣のときにみんなに伝えようと思っています。僕よりも経験のある選手がたくさんいるので、そういう選手から経験談というか、話を聞いたりはしています。


ー名古屋としては2021年以来のタイトル獲得、長谷川監督としては3度目のルヴァンカップ制覇へ向けた戦いになります。タイトルへの想いを聞かせてください。

長谷川 選手で一番初めに獲ったタイトルが前身のナビスコカップでしたので、この大会への想いというのは、人一倍強いほうだと思っています。名古屋に来て初めて決勝戦という形でタイトルを懸けて闘いますし、今シーズンはグランパスファミリーの皆さんに悔しい思いをさせてきたので、明日勝ってみんなで喜びたいと思っています。

ランゲラック 明日の試合に向けてすごくワクワクしていますが、難しい試合になるということも理解しています。(前回優勝した)2021年のチームとはまた違うチームになっています。当時も稲垣祥と一緒にプレーしていましたけど、今回はまた違うチームで臨むことになります。チームみんなで、ワクワクしながら試合に臨みたいと思っています。


ー新潟にとっては初めてのタイトルが懸かった試合になります。タイトルを獲ることの意味合いについてはどう考えていますか?

松橋 我々のチームとしての価値、周りからの見られ方、そういうものの価値を高める大事な一戦だと思います。我々に限らずこの長い歴史を考えれば、我々をサポートしてくださる皆さまの想いもあると思っています。我々をサポートしてくれる全ての皆さまのためにも、いい結果を自分たちで勝ち獲りたいという想いがあります。

堀米 ほとんど一緒になりますが、アルビレックスは本当に地域の皆さまに支えられて、たくさんのサポーターに支えられて成り立っていると思っています。そういう方たちに最高の結果を届けてあげたいと思っています。今シーズン、リーグ戦ではかなり悔しい思い、苦しい思いをさせてしまっているので、なんとかここでみんなで一つ、大きな目標を成し遂げて、今シーズンのチームとしての足あとをしっかりと残したいなと思います。


ー今シーズンのリーグ戦の対決では1勝1敗となっています。対戦相手の印象、警戒すべきポイント、キーマンについて教えてください。

長谷川 新潟はスタイルを持ったチームで、非常にリスペクトをしています。松橋監督が素晴らしいチームを作ってきたと思います。昨シーズン対戦したときよりもパワーアップしているなと感じました。ホームでは勝つことができましたが、アウェイでは非常に苦しい展開で勝点を取ることができませんでした。そういう意味では、今回が今シーズン3度目の対戦ということで、勝敗をつける試合になるのではないかと思っています。我々もスタイルを持っているチームだと思っていますので、明日はスタイルとスタイルがぶつかり合うような試合になるのではないかと思っています。また、ラングラックが今シーズン限りでチームを離れるので、ミッチを有終の美で送り出してあげたいなと思っています。

ランゲラック 監督がおっしゃった通りだと思っています。明日はすごく闘わなければいけない試合になってくると思っています。キープレーヤー、キーマンというところは正直、特に考えていませんでした。僕たちは新潟というチームをすごくリスペクトしています。バリエーションが多くて、とてもいい選手がそろっていて、いろいろなことができるチームだと思っています。ただ、私たちは自分たちがやらなければいけないことにフォーカスして、明日の試合に臨むことができればと思っています。

松橋 我々も名古屋のスタイルを本当にリスペクトしていますし、非常に素晴らしいサッカーをするチームだと思っています。個人的には、健太さんは現役時代に同じチームで同じ時間を過ごさせていただいた素晴らしい先輩です。選手を引退してからの監督としてのキャリアを少しずつ積む姿を遠くから見るなかで、まさかこういう舞台で本当に対戦することができるということはうれしいです。今持っているものをしっかりとぶつけていきたいなと思っています。キープレーヤーは、名古屋の全ての選手だと思いますし、我々のチームも、所属する全ての選手がキープレーヤーだと思っています。

堀米 僕たちはここに選手全員で来ています。今日からゲームまで、メンバーに入った選手、入れなかった選手、いろいろな立場のなかで過ごしていくことになりますが、そこでもプロとしての振る舞いをしてきたのが今年のチームです。全員で一体感を持ってプレーすることが一番大事だと思います。みんなで最高の笑顔で終えられるように、キープレイヤーとかではなく、全員がチームのために闘うことが大切かなと思います。


ー先ほど松橋監督からあったように監督同士特別な関係があると思います。この決勝の舞台で監督として相対することに関して、改めてどのような想いがありますか?

長谷川 昨シーズン、ルヴァンカップか天皇杯かは忘れてしまいましたが、試合が終わった後に松橋監督と「またカップ戦の決勝で」というような話をした覚えがあります。昨シーズンは実現しなかったのですが、今シーズンこういう形で決勝戦で戦えるので非常に楽しみです。コーチとして経験を積んで、監督になって素晴らしい仕事をしていると思いますので、明日はそういう意味でも楽しみに試合を迎えたいと思います。

松橋 私も今の健太さんの話をすごく覚えています。今シーズン、ルヴァンカップを勝ち上がっていくなかで、「これはいよいよ本当にあのときの言葉が」というような思いもうっすらありました。言っていたことが本当に実現して、健太さんのすごさを知ったというか。もちろん、我々はファイナリストになることを常に目標としてやってきたなかで、こういう機会に恵まれたことは本当に幸せですし、本当に光栄に思っています。今あるもの全てをぶつけたいと思っています。


ー長谷川監督は今年のテーマの1つとして「誰かのために闘う」ということを挙げていて、今はそれに加えて「ミッチのために」という流れもできています。そういったことも含めて、ここまでの勝ち上がりをどう感じていますか?

長谷川 今シーズンは「何がなんでもタイトルを」ということでスタートしましたが、リーグ戦では初めにつまずいてなかなか上位争いをすることができず、天皇杯も1回戦で負けてしまいました。ですので、ルヴァンカップに懸ける想いはどのチームよりもありました。ノックアウトステージ、プライムステージと非常に難しい相手と対戦するなかで、ルヴァンカップを通じてチームが非常に逞しくなっていったと思っています。そのようななか、シーズン途中にミッチが今シーズン限りでチームを離れることが決まり、ルヴァンカップで勝って、最高の形で送り出してあげることができればという思いが選手、スタッフ全員の思いに変わっていきました。準々決勝ではミッチがPKを決めて、止めてというような活躍があってこの舞台に立つことができたと思います。明日のゲームは持っているものを全て出して闘っていきたいと思っています。


ーチームメートが「ミッチのためにも」と想ってここまで闘ってくれています。このファイナルをどういう試合にしていきたいですか?

ランゲラック もちろんそういうことを言っていただいてすごくうれしいです。ただ、自分のためではなく、チームとして、チームの一員として、このトロフィーを掲げたいと思っています。グランパスファミリーの皆さまに向かってトロフィーを掲げたいです。また、この会場に来たいと思っていても来られない方も多くいると思いますので、何がなんでもこのトロフィーを掲げて、トロフィーを僕たちのホームに持ち帰りたいと思っています。もちろん、この試合がとても重要だということは理解しています。


ー今回のルヴァンカップの決勝戦は新潟県民がすごく大きな関心を持っています。サポーターに向けて、改めて今回の決勝に臨む想いを聞かせてください。

松橋 シンプルに、私は(アルビレックスのサポーターは)日本一のサポーターだと思っているので、それにふさわしい日本一のチームになりたいと思っています。

堀米 僕自身、J1からJ2への降格も経験して、今この場に立てていることがすごく幸せです。本当に苦しいときでも、アルビレックスのことを見捨てずに、さらに強いサポートをし続けてくれてサポーターの皆さんに本当にいい景色を見せてあげたいと思っています。「誰かのために闘う」という話では、僕たちはサポーターのために、地域の皆さんのために闘いたいなと思います。