長谷川健太監督
ー直近のリーグ戦の2試合は結果は残念でしたが、内容がいいことはポジティブに捉えられると思います。そのなかで菊地泰智選手の右ウイングバックとしてのプレーであったり、うまくいっている部分もすごくあると思います。
それもそうですし、(アビスパ)福岡戦で山岸(祐也)が良かったから(ルヴァンカップの)準決勝で活躍してくれたと思うので、発見はすごくあるんですよ。キャスパー(ユンカー)もあの試合は悪くはなくて、最後の決定力ですね。本当は(北海道コンサドーレ)札幌戦で決めてくれていれば言うことはないですが、発見はいろいろとありました。菊地(泰智)の右ウイングバックというのは一つのオプションになり得ますし、十分大きな仕事をしてくれたと思いますので、いろいろなチャレンジをしたなかでいいものを取り入れながらやっていきたいなと思っています。どの試合も11人では闘えないですし、ベンチメンバーも含めて全員で闘わないと勝つことができません。そういう意味でまた一つ、いろいろなオプションが出てきたというのは、結果は負けましたけど、この2試合はチームにとってプラスの要素もあったと思っています。
ー発見という部分をもう少し長い目で見ると、夏以降にいろいろな発見があったと思います。菊地選手はボランチ、アンカーという形でも使えることが分かりましたし、森島司選手は2トップの形であれだけ機能することが分かりました。この数カ月の発見のなかで監督自身が手応えをつかんでいたり、使えると感じているオプションというのはいかがですか?
やはり山岸がやっと使えるようになってきた、計算が立つようになってきたのはチームとしてすごく大きいと思います。また、新加入の菊地と徳元(悠平)が非常に早い段階でフィットしてくれたのも大きいと思っています。
ー徳元選手はロングスローを効果的に使う形がいくつか見られていて、実際に得点にもつながっています。監督から使い方を指示したり、仕込んでいる部分もあるのでしょうか?
セットプレーの攻撃も含めて今は吉村(圭司/コーチ)が仕切ってやってくれています。スローインもいろいろな映像を見せながら、実際にトレーニングもしながらというような形でやってくれています。あとは選手が機転を利かせてやっている部分もあると思います。そういういろいろな刺激を与えることによって、相乗効果が出ているのかなと思っています。
ー今のチームが狙っていることの一つである深い位置を攻略するという意味でも、いろいろと積み重ねてきたものを出せているのかなと思います。改めてそういった部分の手応えはいかがですか?
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