マッシモ フィッカデンティ監督

ールヴァンカップから中2日でリーグ戦を迎えます。昨日の内容や結果が、次戦のゲームプランや選手起用においていい変化をもたらすと考えていますか？

昨日の試合内容をどう持ち越すかというより、サッカーというスポーツは一つのやり方があるので、「どの大会だから」ということはあまり影響ないと思います。昨日の試合はゲーム内容を含め、良かった部分や収穫を得た部分がありました。今まで出場機会の少なかった選手がどれだけやれるのか把握できるくらいプレーさせることもできました。そういった部分は今後に生きると思います。明後日に生きるというより、今後に生きてくるという手応えです。

ー選手を入れ替えながら、自分たちのやるべきことをやりとおした試合だったと思います。試合中の対応する力は普段から言っているのか、それともすでに理解されているのでしょうか？

今年の頭から「こういったサッカーをやっていこう」、「今までとは違うサッカーに取り組もう」と言っていました。試合が中断しましたが、そういった作業に没頭できたわけではありませんし、ほとんど活動できませんでした。試合に出る機会が多い選手はそういうプレーをできています。そうでない選手がプレーの機会を得た昨日も、チーム全体として方向性を変えずにできて、みんなが理解してきたのかなと感じています。昨日はそういう部分を確認したいという思いもありました。選手のコンディションは普段の練習を見ればわかります。そういった意味ですごく良かったと思います。

ー連戦が続く中では、回復が大事になってきます。監督が求めていることは？

リカバリーは選手たちが絶対にやらなければいけないことです。やらなければいけないことをどうやるかは、しっかり管理されている状態で行うべきです。全員にとってやるべきことは、リカバリーを目的としたトレーニングにも取り入れていきます。さらに疲れ具合、どこに疲労が溜まるかは選手それぞれだと思います。さらに個別で必要なものは、選手がどういうケアを受けているのかを含めしっかりと管理しています。この試合まで、このタイミングまでリカバリーしてくれないと困る部分もありますから。それらはすべて管理下で行われています。

ー今節で対戦する浦和の印象を聞かせてください。また、どのように闘っていきたいと考えていますか？

今の我々は何人かの選手を入れ替えても、チームとして同じようにプレーできるという感覚があります。逆に、対戦相手によってそれらをどれだけ抑えられてしまうか。そういう部分をメインに、浦和がどういうサッカーをやっているか見ています。相手のいいところを出させないのはもちろん、こちらの武器を消されても、その上をいけるようにしたいです。こういう消し方をしてくるだろうけど、それに対して抑えられないようにしたいなと。我々がやりたいサッカーをピッチの上で続けていけるように、どういう準備が大事なのか理解して取り組めています。試合当日までに誰がいい状態になるのか、試合に出られるまで回復できるかということもありますので、ギリギリまで待ちたいですね。我々は準備することをメインにしています。浦和に関してはメンバー表を見ると、誰がスタメンかわからないくらい選手層が厚いです。誰が出てもそれぞれの特徴を出していて、すごくいいチームです。ここ最近はメンバーを入れ替えながら試合をしていて、なかなか継続性を持てずにやってるのかなと。ただ、うまくハマった時の力はありますし、そういうレベルでくると想定した上で準備したいです。

ーケガ人の状態は？　また、明後日の試合に間に合う選手はいますか？

金崎（夢生）選手、前田（直輝）選手、（ガブリエル）シャビエル選手の3人は明後日の試合当日まで考えたいです。もしうまくいけば、少しプレーさせることができるかなと思っています。その3人以外はまだ時間が掛かる状況です。

ー若手や出場機会の少ない選手の起用について聞かせてください。

前田は柏戦の前半で負傷し、50パーセントの力も出しきれていませんでした。悪い試合をしたとは思いませんが、いつもと違った感じになってしまったかなと。しっかり治っていないなら、ほかの選手が出るべきだと思っています。「彼らが出られない時に出る選手」という位置づけではありません。ほかの選手が出たら、その選手が最高に生きる形で試合を闘うべきだと思っています。もしかしたら戻ってこられる選手が出たら大きなことですけど、そうでなくても別の選手の良さを生きてくるようにしたいです。今はそういうチーム状況にあると思うので、そこまで心配していません。

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