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専務取締役清水克洋 7月25日オンライン取材

257月
7月25日(土)、宮原和也選手の新型コロナウイルス感染症陽性判定を受け、専務取締役の清水克洋がメディアの皆さまにオンラインにて説明を行いました。その模様をテキストでお送りします。
清水克洋専務取締役


はじめに、このたびはファン・サポーターの皆さま、関係者の皆さまにご心配をお掛けする状況になりましたことを心よりお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。ご質問を頂戴する前に、現状のご報告をさせていただきたいと思います。スポーツダイレクターの大森征之が同席しておりますので、内容によって私と大森からご質問に答えさせていただきますのでよろしくお願いいたします。


事前にリリースでも配布させていただいておりますが、まずは現状のご報告をさせていただきます。このたび、名古屋グランパス所属の宮原和也選手が、新型コロナウイルス感染症のPCR検査において陽性反応が出ましたので、ご報告させていただきます。

該当選手の経過、症状に関してご説明します。7月19日(日)から7月21日(火)までチームトレーニングに参加しております。いずれも体温は平温での参加でした。7月21日(火)につきましては、翌22日(水)の試合に向けた移動ということで、名古屋から大分に移動しております。移動は新幹線、チームの貸切バスによるものです。大分で宿泊した後、J1リーグ第6節大分トリニータ戦でベンチ入りをしております。翌日に大分から名古屋に移動しております。こちらの移動につきましても、バス、新幹線を利用しました。

7月24日(金)、起床時の検温にて38度の発熱がありました。頭痛も伴っていたということで、クラブ独自のPCR検査を実施した次第です。昨日夕方に検査結果が出まして、陽性の判定であり、今回発表させていただいた次第でございます。宮原選手の直近2週間の行動履歴を確認したところ、練習参加以外は基本的に自宅におり、必要な買い物など、外出は最低限にとどめていた状況でございます。本人は現在、平熱に戻りまして、自宅で静養をしながら療養回復に努めている状況です。

宮原選手のトレーニング及び試合遠征先での行動はすべて所管の保健所にご報告させていただいております。その上で、クラブ内及びチーム関係者に濃厚接触者はいないという判定をいただいております。

本日のチームトレーニングにつきましては、宮原選手が使用した場所、クラブハウス内の施設を独自に消毒した上で、実施しております。明日26日(日)には業者による消毒作業を予定しております。

本日、そのほかの選手、スタッフ約60名につきましても独自のPCR検査を実施しております。すでに検体を採取し、病院に判定をお願いしている状況です。こちらの検査結果につきましては、判明次第皆さまにお知らせさせていただければと思います。


クラブとしてはこれまで感染予防対策を徹底し、宮原選手自身も気をつけており、外出も生活に最低限必要な範囲にとどめてくれていましたが、今回陽性判定が出てしまいました。改めて新型コロナウイルスの感染リスクはどこにでも存在しているものなのだと強く実感しております。今後はさらに新型コロナウイルス感染症の対策を強化し、選手、スタッフ、関係者一同、再度周知徹底を図ってまいりたいと考えております。現状の報告は以上になります。


ー宮原選手の感染経路について詳しいことがわかっていれば教えてください。また、明日のJ1リーグ第7節広島戦の対応についても教えていただければと思います。

1つ目のご質問に関しまして、行動履歴をすべて保健所に提出していますが、どこが感染経路かはまだ確定していない状況です。2点目の明日の広島戦につきましては、本日行ったPCR検査の結果を受けまして、陰性が確定した時点から移動を開始します。そして、Jリーグのプロトコルに従い、出場可能なメンバーで準備をする形になります。


ー保健所の調査で濃厚接触者がいなかったという話がありましたが、保健所からはどのような説明があったのでしょうか?

行動履歴については過去2週間分を提出いたしました。その中で日常生活、トレーニング及び今回に関しては遠征の移動や試合会場での動きもすべて報告しています。それぞれのシーンでクラブや本人が記憶している範囲で誰と会話したかなど、つぶさにやり取りをさせていただいた上で濃厚接触にあたる方はいないということで判定をいただいています。


ー金崎夢生選手に陽性判定が出た際は濃厚接触にあたる選手がいました。以前との違いはどんなところなのでしょうか?

全国統一ではなく、保健所によって少し判断が違うという認識をしています。接触の状況を個別に説明をさせていただいていますが、その中で今回のご判断については該当しないというものになったと認識しています。判定の結果をいただきますが、医学的といいますか、どのような理由で判断しているか詳細まではご教示いただけない部分がありますので、最終的には保健所の方の判断になると思います。ランゲラック選手も名古屋市の保健所で濃厚接触者0名という判断でしたので、それぞれで判断していただいていると思います。


ー22日時点で、Jリーグが行ったPCR検査において検体不足などで129件が未確定になっていました。その中に宮原選手は入っていたのでしょうか?

宮原選手は陰性で確定していました。


ー22日に対戦した大分トリニータにも濃厚接触者はいないということで間違いないでしょうか?

おっしゃるとおりです。大分戦の試合前後の行動もすべてご報告した上で、大分の選手、スタッフとの濃厚接触も認められていないという状況です。


ー本日PCR検査を実施したと思いますが、練習は行ったのでしょうか?

練習は実施しました。


ー「保健所によって判断の基準が違う」という話がありました。金崎選手は豊田市だったと思いますが、今回は別の保健所ということでしょうか?

該当者が居住している地域の所管の保健所になるという認識です。宮原選手に関しましては名古屋市のご指導を受けたという形です。


ー選手・スタッフが受けたPCR検査の結果は、本日中にわかる予定でしょうか?

本日中に判明する予定で調整しております。


ーチームメイトへの感染が判明する場合もあると思います。明日の試合に向けたチームの編成はどのように準備しているのでしょうか?

PCR検査の結果によって、というところでございます。万が一、陽性の選手が追加で判明したら、その選手は遠征に行けず、試合に出場できません。PCR検査の結果を受け、遠征のメンバーを確定していく形になると思います。保健所から濃厚接触していないという判断をもらっていますが、その中で多く(の感染者が)出ることを望んでいません。まずはトップチームの選手たちで準備していきます。Jリーグのプロトコル上、どうしても人数が足りない場合の想定もされています。万が一そうした状況になった場合、トップチームの選手に限らずということを検討していく必要があります。


皆さまにご心配をお掛けする状況となっていることを改めまして心からお詫び申し上げます。今後の対応につきましてはJリーグの皆さま、対戦相手のチームとも連携しながら、試合開催、あるいは必要な対応についてしっかり準備していきたいと考えております。また、今後の感染対策につきましても、改めてクラブの中でしっかり徹底していきたいと考えております。