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明治安田生命J1リーグ第12節 川崎F戦後 監督会見

175月

5/17(金)、明治安田生命J1リーグ第12節が行われました。名古屋グランパスは等々力陸上競技場で川崎フロンターレと対戦し、1-1で引き分け。試合終了後、グランパスを率いる風間八宏監督が監督会見に臨みました。


風間八宏監督


両チームを通して、面白いサッカーができたのではないかと思います。こういう試合をたくさん続けたい。それから、こういう中でやっていくことで選手も、もっと良くなると感じました。ただし、我々の方から見ればまだまだ満足ではなく、決定的なチャンスを作りながら仕留め切れなかったこと。ほとんどピンチはなかったのですが、一度、水を漏らしてしまったこと。この辺の課題が残ったゲームだったと思います。


―昨年9月にアウェイで対戦し1-3で敗れた時は「目に見えないものに怯えている」という話をされました。新しい選手も加わっていますが、その時と比べ、チームとしての上積みを感じているのでしょうか?

これは試合の前から言っているのですが、過去のことは忘れているので。比べる気もないですし、自分たちにとって、「この試合が基準になる」ということではない。すべてのチームが、我々にとっては1試合の標的だということだけです。ですが、ここまで12試合をやりながら、自分たちが思ったように試合を進められるようになっている。もちろんまだ足りない部分はあるのですが、その足りない部分や質の部分が明確に課題として残っている。それを毎試合で積めているので。今日もその中の一つの試合として、選手のプラスになるゲームだったのはないかと思います。


―前半と比べて後半のほうが相手陣内に押し込むシーンが多かったように思います。何が変わったのでしょうか?

一つは、新しい選手もいるので、どんな試合でもチャンスを与えながら闘っていく。前半は、そこのところでバランスもなかなかね。あるいは連続性という部分で多少スピードについてこれない選手もいました。ただ、そこはまだまだ我慢しながら特長を出してほしいと思っています。それから、特に両サイドの選手を代えることで自分たちの枠組みができる。この枠組みの中に入れてしまえば、特に後半のように押し込める。それを選手が理解してきているのではないでしょうか。慣れている選手が多かった後半だったと思います。


―風間監督が関わっていたチーム同士の対戦であり、互角の間合いだったと思います。ただ、グランパスには個の力、高さやフィジカルというものもあります。例えば後半、シミッチ選手からジョー選手へ一本のパスがありました。あのように、「高さ」を頻繁に使えばゲームを決められたのではないでしょうか?

ジョーは高さで勝っている選手ではありません。完全に相手の逆を取ってフリーになっているので、ああいう場面はたくさん作るべきだと思います。「高さ」という定義がわかりませんが、どれだけフリーになれるか、それを見逃さずに(ボールを)出せるかを含め、パサーも動きの質を(求めていかなければならない)。いま、ペナルティーエリアの中に入っていく選手がすごく多いので、簡単に動くスペースは逆にないと思います。ですが、フリーの選手が多いので、決定機はたくさん作れていると思います。