―広島戦では開幕戦以来のスタメン出場となりました。どのような想いで試合に入りましたか?
そこまで(スタメン出場の間隔が)空いたというイメージはあまりありませんでした。スタメンというより、リーグ戦に出るのが久しぶりな感じがしましたね。一度下がるところまで下がったというか、メンバー外になって、DAZNで自分のチームを見るという経験もしました。外からチームを見る機会が多くなっていましたけど、その時間を使ってやるべきことの整理ができていたので、いい状態で試合に入れたと思っています。思ったより、「この試合でやらなきゃいけない」とか、「ここでやれなきゃ先はない」とか、そういった気持ちにはならなかったですね。
―難しい時期をどのように乗り越えたのでしょうか?
人のせいにしてたり、何かを言い訳にしていたら何も始まらないから、自分に矢印を向ける。みんなが思っているようなことを、自分でも重々感じていました。「元気がないな」とか、「迷っている」とか、「キレがないな」とか。サポーターの皆さんも感じていたと思いますけど、自分が一番わかっているし、感じていました。それもすべて自分に矢印を向けて、「やらなきゃな」という想いで取り組んでいましたね。何かを見てモチベーションにしたりするのではなく、自分の中で消化して、自然と「俺がやらなきゃ何も変わらない」と思えていましたよ。
―広島戦では56分間のプレーとなりました。パフォーマンスを振り返っていかがですか?
自分がやるべきことをやって、最善の準備をして試合に臨みましたけど、それでも疲労が残っていました。でも、それは言い訳にならないですし、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)に出たらもっとタイトなスケジュールになる。自分の未熟さというか、プロとして学ぶべきこと、やらなくてはいけないものがまだまだたくさんあると実感しました。途中で足が重くなったと感じたのは事実ですしね。得点を取れたからこそ、いろいろなところで取り上げてもらえていますけど、結果を出せていなければ、また違う状況になっていたと思うので。もっと自分に厳しくやっていかないといけないと思った試合でした。
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