前田直輝選手
ー前田選手のプレーから同点弾が生まれました。このシーンを振り返っていかがですか?
正直、前半から背後が空いている状況には気づいていました。スローインの時も前は狙っているけど、後ろが弱いと思っていましたね。相手は抗議をしていたのか、切り替えが遅かったので、ここはチャンスだなと。
ー相手が後方からビルドアップをしてくる中で、個人的に意識していたことは?
前半から相手の左利きのセンターバックが僕の前でボールを受けていて、相馬(勇紀)の裏に蹴ることが狙いだとわかっていました。その選手の左足を切れば、バックパスしかないなと。その後にセンターバックまで寄ってしまえばGKが迷っていたので、10人になろうがそれを続けるというか、そこの運動量を落としたくないなと思っていました。
ー高い位置からプレスを掛けることでボールを奪えていた感覚はありますか?
その感覚があったからこそ、最後まで追えたのかなと思います。
ー退場により、プレッシャーを掛ける選手が少なくなったことで、自身の運動量は多くなったと思います。
(赤﨑)秀平くんも(運動量を)落とさずに二度追いしてくれていましたし、相馬も俺も二度追いができるタイプでした。3人が二度追いし、ボランチの(小林)裕紀くんや(伊藤)洋輝が頑張って穴埋めしてくれていました。10人でしたけど、1人が2人分というか、そういうイメージを持っていました。
ー試合前に「チームが勝つためのプレーをしたい」と語っていました。そういったプレーをできたという手応えはありますか?
あの状況になったらああするしかないというのが正直なところです。少しは出せたのかなとは思いますけど、もっともっとクオリティーを上げなくてはいけません。
ー10人になっても、相手を押し込むサッカーができたのでは?
相手が試合を決めきれなかったというのはあります。3点目を決められていたらわからなかったかもしれないですけど、1−2の状況で「緩いな」と思っていて、「1点を取ればわからない」と感じていました。10人ということは関係なくプレーしたいなと思っていましたね。
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