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明治安田生命J1リーグ第4節 FC東京戦 前々日監督会見

153月

本日3月15日(金)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、明治安田生命J1リーグ第4節のFC東京戦に向けて、風間八宏監督が記者会見を行いました。


風間八宏監督


―リーグ戦、カップ戦ともにいい結果が出て、チームの競争力が高まっている様子です。今週はどのような試合をイメージしていますか?

いつも言っている通り同じですね。自分たちのものをもっと高めないといけない。そこの中で速さがもっと付いてこないといけない。速さを付けるとはどういうことか。それは正確性を上げるということ。そこに対して全員がよく理解してくれていると思います。


―選手たちから守備面の手応えを感じているという声が出てきています。監督自身もうまくできているという実感を持っていますか?

自分たちの枠組みは自分たちで作るもの。その枠を作ることが目的ではなくてね。自分たちがどううまくやるか。その中でこの間言った通り、まだまだ我々の中にはミスがある。逆に言ったら、だからまだまだ速くなるということだね。そういうところをしっかりやっていってほしいと思いますね。


―これまではその枠作りがうまくいっていなかった。それができるようになったというのは、どのような違いがあるのでしょうか?

サッカーの根本だから。自分たちの技術によって、何が見えるか、どう見えるか。枠を作ることがサッカーではない。言っていることは、その中で今まで言っている通りのことを、選手たちが段々できるようになってきたということです。


―リーグ戦3連勝というのは、その技術の向上が根底にあるということですか?

そうだね。技術というのは、今言った通り正確性なのでね。もちろん、まだまだそこのところは完璧ではないんだけど、でもそういうことに関しての目は良くなったと思うのでね。何が見えているか。それからいつ見るか、どう見るかということは、選手たちの中で上がってきている。それに対して技術のところ。そこのところをもう一つ上げていくと、またおもしろくなっていくと思います。


―目のところが良くなっていくと、まだまだ向上していくと期待できるということですか?

もちろん、両方だからね。相乗効果というか、両方で上がっていくものだから。技術もそう、見るものもそう。そうなると発想がまた変わってくるよね。サッカーというものがどんどん変わっていく。さっき言ったみたいに、この前の枠がいいわけじゃなくて、自分たちの中の一番速いもの、一番自分たちがうまくやれるものが、その時に変化していくと思います。


―リーグ戦とカップ戦で出場するメンバーが異なります。それぞれの選手たちが向上心を持ってプレーしていることで、チーム力が向上しているように感じます。

それはそうだと思います。ただし、2つのチームでやっているというわけではなくて、一試合一試合を全員でやっていく。どちらの試合も同じようにいいパフォーマンスができれば、チャンスが来る。どちらにも出る。それから逆に言ったら、一つが悪かったらそれで悪いかと言ったら、また違うところでやってみる。どっちがどっちということはない。どちらも大切な試合で、どちらも同じように考えています。そこのところは、やっているみんながそのテンポでやろうとしている。そこに対してどちらが上か下かはない。そういう意味ではみんながよくやってくれていると思っているし、自分たちが闘いを楽しんでいると思っています。


―激しいポジション争いが繰り広げられていることで、選手たちはフレッシュな状態でいられるのではないでしょうか?

そうだね。もっともっと激しい競争になっていってもらわないと困る。それというのはチーム力でもある。もう一つは何かというと、目的がみんな変わらない。それがすごくいいこと。ただ競争するのではなくて、何のために自分たちが力を上げるのか、競争するのかというのが、チームの中で本当に一つになっている。このまとまりは素晴らしいと思います。


―次の試合で勝利すると、監督としてJ1リーグ100勝を達成します。

全く関係ないです(笑)。


―監督として大事にしていることは?

ずっと言っている通り、お客さんが楽しめるかどうか。お客さんが楽しめているとはどういうことか。それは選手が楽しめているかどうか。選手が楽しむとはどういうことか。それぞれの特長をグラウンドで出せるかどうかだと思うのでね。そういうところが大事であって、その先に勝ちがあると思っています。


―いろいろな選手が活躍していて、マテウス選手もチームに復帰しました。どのような物差しで選手選考をしているのでしょうか?

一つじゃないね。そんなに簡単に言えることじゃない。いろいろ細かいところも見て。次の試合に勝つことが第一優先になるけども、その次のこと、その次のこともあるからね。すべてを考えながら人選をしていく。ただ、自分たちの中で活躍した選手、あるいはいい状態にいる選手が出るべきだと思っています。


―ルヴァンカップの大分戦では雪がちらつく中で、スタジアムには1万人以上の観客が訪れました。

どんどんファミリーが増えてくれたらいいなと思います。ファミリーという言葉を作ったけども、本当にそういうことになってきているので。何を楽しみに来ているかというと、自分たちの息子を見るような感覚でもあるだろうし、それから自分たちの家は自分たちみんなで作るんだ、守るんだというところも、ファミリーから感じます。言葉だけじゃなくて、すごくいい形でチームが動いていると思います。