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JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第1節 浦和戦後 選手コメント②

73月

3/7(水)、JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第1節が行われました。名古屋グランパスはパロマ瑞穂スタジアムで浦和レッズと対戦し、1-4で敗戦。試合終了後、佐藤寿人選手、玉田圭司選手、櫛引一紀選手が試合を振り返りました。


佐藤寿人選手

―今日のゲームを振り返ってください。

最初の15分くらいでゲームが決まってしまいました。自分たちで難しくしてしまったという印象です。


―前半17分までに3失点。立て続けに失点してしまった要因について教えてください。

普段のトレーニングの時のほうが速いプレッシャーの中でやっていますけど、自分たちで必要以上にそのプレッシャーを感じてしまったと思います。ボールに関わることは、技術がないとできないことです。もちろん技術というものは、自信がなければ成立しないことなので。その部分で普段の練習でできていることが、できなかった17分間だったと思います。それができなかったらこういう結果になるということです。僕たちはボールを持つサッカーをやっています。ボールを握ることを放棄したら、自陣で奪われることはないかもしれません。それでも僕らは自分たちでボールを保持して前に運ぶというサッカーをやっています。そうしている以上は、もっともっと動きを作って、ボールを持っている人が出した後にもう一度動いて、また選択肢を作らないといけません。そして、その作業を連続して全員がやらないといけません。誰かがサボれば選択肢の一つがなくなります。普段練習でできていることが、できなかったという時間でしたね。後半は普段やっていることがしっかりできた45分間だったと思います。すべては自分たち次第。去年も同じような試合はありましたけど、J1では自分たちのサッカーができなければ、それが失点に直結してしまいます。今日出場したメンバーがどれだけリーグ戦でチームを底上げしていけるかが大事になると思います。そういう意味では全員が戦えるんだということを、この試合から学んでいかないといけないと思います。また、全員が常にファイティングポーズを取れるような状態で、準備しておかないといけません。そういう意味ではもっともっとやっていかないといけませんね。


―普段やれていることがやれなかったというのは、心理的な問題もあるのでしょうか?

自信がないからですね。普段のトレーニングのほうが、プレッシャーも攻守の切り替えも速い中でやっていると思います。その中でチャレンジできている時があります。ただ今日の試合においては、それができませんでした。それは久しぶりの公式戦だったことが原因かもしれません。でも、ゲームの入りは決して悪くなかったと思います。ただそれを続けていくことができず、ボールを保持するところで、点と点がつながっていきませんでした。それがスムーズにできている時は、ボールが前に行っていましたからね。前半にはオシ(押谷祐樹)にいいチャンスがありました。それが点と点が少しズレると、そのつながりが欠けてしまいます。そういう意味ではすべてが技術だと思います。その技術が発揮できる土台の部分を全員で取り組んでいかないといけません。


―相手の浦和レッズがベストメンバーに近い布陣だったことも、試合を難しくしたのでしょうか?

若い選手たちはそういう意識があったかもしれません。フタを開けたらメンバーをそこまで変更していなかったので。浦和のやりたい縦パスが頻繁に入ってしまい、そこに対して厳しくいけなかった。誰がボールに行くのかという曖昧さはあったと思います。ボールホルダーにももう少し厳しくいかなければいけませんでした。チームとして出足の速さの部分で負けていたと思います。ユースの選手たちはよくやっていました。彼らはむしろ悪くなかったと思いますよ。彼らの頑張りをプロでやっている自分たちが引き上げていかなくてはいけないと思います。もちろん相手はリーグに出場している選手ばかりで、そういう差はあると思います。でも、試合が始まればそんなことは関係ありません。もう少しユースの選手の頑張りをうまく引き出してあげれば良かったです。普段のトレーニングからもっとやっていかないといけません。そういう部分で突き上げをしていかないといけないですね。


―後半はボールをしっかりつなぐ時間帯も増え、得点も奪いました。手応えを感じた部分もあるのではないでしょうか?

そうですね。後半の45分間は自分たちが本来やっていることができました。リーグ戦のメンバーと自分たちで違うことをやるわけではありません。前半はそれができませんでしたけど、それができれば後半のようなプレーができるわけです。そういう意味では相手どうこうでなく、自分たち次第です。それがなぜ前半からできなかったのかというところは、もっともっと自分たちでやっていかないといけません。


―得点はボールがつながるいい流れから生まれました。

いい形でオシが抜け出してくれました。相手DFも下がると思っていたので、自分は前に入り過ぎることなく、止まっていればマイナスのボールを受けられると思っていました。ただ、それ以外の部分でボールを持って出し入れを多くする中で、チャンスがもっと作れたと思います。

(残り: 1308文字 / 全文: 3452文字)

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