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3月4日(月)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施しました。練習終了後、伊藤洋輝選手、相馬勇紀選手が取材に応じ、3月6日(水)に行われるJリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第1節の神戸戦に向けた意気込みなどを語りました。
伊藤洋輝選手
―自身の立ち位置も踏まえて、ボランチでのポジション争いをどのように見ていますか?
(試合に出場している選手は)素晴らしいプレーをしていますよね。日々のトレーニングから対抗していけるようにやっていきたいです。ゲームに出られないと選手として何も残らないので、とにかく試合に出ることが重要です。そのチャンスをつかむために毎日を過ごしていくだけですね。
―やはり試合に出てこそ、というところですか?
周囲の人には「試合に出ていない」と思われるかもしれませんけど、自分の中でプレーの幅はどんどん広がっています。選手生活はまだ長いと思うので、夢を捨てずにというか、自分の夢を日々意識しながら過ごしていきたいと思います。
―磐田で試合に出られていない時期と今とでは、自分の中で状況の違いを感じていますか?
そうですね。期限付き移籍で加入したということで、「やらなくてはいけない」という気持ちはより一層強くなりました。周りの人は「(状況は)磐田にいた頃と変わっていないじゃないか」と思うかもしれないですけど、自分が結果を残していくしかないと思うので。毎日を無駄にしないようにしたいですね。下を向いていても意味がないので、とにかく前向きに、自分を信じて精いっぱいやっていきたいです。
―グランパスに加入してから、自分の中でどのような変化があったと感じていますか?
“見るスピード”というのは上がっていると感じています。
―様々な部分で求められる“速さ”について手応えを感じていると。
上がっているんじゃないですかね。慣れてきたというか。見るスピードだったり、パスを出すまでのスピードだったり、自分のプレースピードは上がっていると思うので、そこで満足せずにもっともっとやっていきたいです。
―6日に対戦する神戸にはどのような印象を抱いていますか?
ボールをしっかりつないでくる、ポゼッションしてくるチームだと思います。自分たちもボールを握りたいチームなので、ゲームを支配するためにボランチとしていい影響を与えていきたいですね。
―対戦を楽しみにしている選手はいますか?
楽しみというところでは(アンドレス)イニエスタ選手とやりたいですけど、まだ分からないですからね(笑)。目の前にいる相手に対して全力で闘うだけです。
―神戸にはともにプレーした経験のある同年代の選手が在籍しています。
郷家(友太)や小林友希とは一緒にやりましたけど……イニエスタ選手とか(ダビド)ビジャ選手、(ルーカス)ポドルスキ選手にも出てほしいですね(笑)。
―主導権を握るためのポイントは?
相手のプレッシャーをいなすことだと思います。個人で剥がすこともそうですけど、速いテンポで回すことで相手を疲れさせたりだとか。あとはボールを奪った後のファーストプレーもカギになってくると思います。
―どのようなプレーを見せていきたいですか?
ビルドアップからゴールまで関わっていきたいと思います。チームの勝利のために、泥臭いプレーもしながら貢献していきたいですね。自分がチームの中心になれるように、自信を持ってプレーしたいと思います。
相馬勇紀選手
―現在の調子はいかがですか?
徐々に上がっている感覚はありますね。タイ、沖縄でのキャンプで苦しんだことで、今は動けるようになってきているなと。ドリブルの感覚も含めて、調子がいい時の動き具合になってきているので、状態はいいと思います。
―ルヴァンカップは自身にとってどのような位置づけにあるのでしょうか?
位置づけについてはあまり意識していないですね。公式戦という位置づけであることに変わりはなく、そこで活躍してリーグ戦に、という感じでもないです。リーグ戦でもルヴァンでも、目に見える結果を残すこと、自分だからこそできるプレーを見せることを意識してやっていきたいです。
―どのようなプレーを見せていきたいですか?
リーグ戦とやることは変わらないと思います。自分の特長であるスピードを、ドリブルや動き出しで生かすことですね。ただ、2日のC大阪戦では相手が引いていたことも含めて、あまり仕掛けることができませんでした。そこは僕の課題だと思います。
―シーズン前には「精度にこだわっていきたい」と話していました。一つひとつのプレーにおける精度は、着実に向上していると感じていますか?
「止める、蹴る」、動き出しの部分は無意識にできるようにはなってきたと思いますけど、まだまだ完璧ではないです。でも、後退、停滞しているわけではなく向上しているので、これからも続けていくだけですよ。もし完璧にできていたら、海外に行っていると思います(笑)。
―昨シーズンに比べ、自分自身でシュートまで持ち込むという意識が高くなっているように思います。
そうかもしれません。昨シーズン、大学のリーグ戦で得点を取ることにフォーカスして取り組んだことも含めて、そういうシーンは増えてきたと思います。シュートを打つことで周りが空くこともありますしね。ただ、シュートとそれ以外の選択肢を持った上で判断できているわけではないので、そこに取り組んでいきたいです。
―風間(八宏)監督はC大阪戦後、相馬選手について「もっとサッカーを知ればさらにおもしろくなる」と話していました。
その通りだと思います。ボールを受けてドリブルを仕掛けていくことはできますけど、C大阪戦のように相手に引かれた状態でのプレーというか、細かいところでも動きを止めずに崩していけるような選手になりたいと思っています。引き出しが多い中で、プレーを選択できるような選手になっていきたいですね。
―大学時代は対戦相手のスカウティングをしていたそうですが、それはプロとなった今も変わりませんか?
そうですね。ただ、ルヴァンカップだと出場するメンバーを予測しづらいところはあります。そういう意味では、逆に自分のプレーにフォーカスできるのかなと思いますね。