誰よりも多くゴールネットを揺らすために必要なこと。
そのために今、求めるのは結果でなく数だと言う。
「“得点を決める選手”としてまた違ったものが見えるはず」
成長を誓い、異質とも言えるテーマを掲げた点取り屋が、
恩師の下でさらなる進化を遂げようとしている。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
グランパスに合流して約1カ月が経ちました。チームに馴染むのが早かった印象を受けますが、ご自身はどのように感じていますか?
赤﨑 チームメイトが温かく迎えてくれたので、すごく入りやすかったですね。キャプテンのマルくん(丸山祐市)や(金井)貢史くんを筆頭に、みんな積極的に声を掛けてくれました。僕を含めて、新加入選手がすんなりとチームに溶け込むことができたのは、もともと在籍していた選手たちが“入りやすい空気”を作ってくれたからだと思います。
ピッチ内外でチームメイトとコミュニケーションを図る機会が多いように感じます。
赤﨑 そうですね。分け隔てなくというか、いろいろな人とコミュニケーションを取れていると思います。キャンプで同じ時間を共有し、サッカー以外の話もたくさんしましたしね。僕自身、これまでは年上の選手と関わる機会が多かったですけど、今は若手にも積極的に声を掛けるようにしています。年下の選手たちは先輩から多くのものを吸収しようとしていて、彼らの姿勢は僕にとっていい刺激になっています。
若手選手からアドバイスを求められることは多いですか?
赤﨑 そうですね。特に、同じポジションのガキ(大垣勇樹)とは一緒に自主練習をすることが多く、その中で「もっとこうしたほうがいいんじゃないか」と僕なりの考えを伝えることも少なくありません。そういった関わりがポジション争いの活性化、そしてチーム力の底上げにつながっていくと思うので、いい関係が築けていると感じていますよ。
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