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【インタビュー】深堀隼平「大いなる信念の先に」

241月

誰もが予想していなかったであろうポルトガル挑戦。

深堀隼平が選んだのは、国内クラブへの移籍でもなく、“ジョーの横”でプレーすることでもなかった。

「これからのグランパスを背負いたい」と語る若者は、一体なぜ、“愛するクラブとの別離”を選んだのだろうか−−。


インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部



ヴィトーリアSCへの期限付き移籍が決まりました。移籍に至った経緯について教えてください。

深堀 オフの期間に出場機会を求めて期限付きの移籍先を探していた中で、年明けに海外移籍という可能性が出てきたんです。いずれは挑戦したいという気持ちがありましたけど、まだ自分の中で海外移籍という選択肢を考えていなかったというのが、その時の正直な感想でした。これまで日本人選手の海外挑戦は、国内で十分に活躍してからステップアップしていく流れが一般的だったと思います。僕は日本でも活躍できていないし、世代別の代表に入っていたわけでもない。でも、僕がそういう選手にも関わらず、海外のトップリーグに行くチャンスが与えられたんです。日本で活躍できるような選手になって、世代別の代表や、いずれはフル代表に入りたいという気持ちがある中で、そういう話をいただいたことは素直にうれしかったですね。20歳という若い年齢のうちに海外のトップリーグでプレーする機会を得るのは難しいことだと思います。だけど、同い年の堂安(律)はオランダの1部で結果を残して、日本代表でスタメンになっている。そういう姿を見ると、海外で結果を残せば僕自身のステップアップにつながるんじゃないかという期待が湧いてきました。なので、その話を聞いた当日に「行きたい」と返答したんです。

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