苦しく、悔しい1年を終え、なおも届いたラブコール。
“飢えた男”に断る理由は何一つなかった。
必要とされる場所で力になるために――。
胸に刻まれたクラブへの大恩は、
点取り屋としてピッチで返す心積もりだ。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
1月12日、グランパスへの期限付き移籍加入が発表されました。現在の心境を教えてください。
赤﨑 グランパスに加入することができ、本当にうれしく思います。数年前から継続してオファーをいただいていたことも含めて、感謝の気持ちでいっぱいですね。
今回、オファーに応えた要因はどこにあるのでしょうか?
赤﨑 自分の中で「もう一度サッカーを楽しみたい」という想いが大きかったことですね。昨シーズンは出場機会が少なく、その上で所属クラブがリーグ優勝するという悔しい経験をしました。(去就について)いろいろと考えている中で、やはり「試合に出たい」という気持ちが強く、そのタイミングでグランパスからオファーをいただいたんです。迷うことなく「行こう」と思いましたよ。また、“新しいグランパス”を作っている中で、自分が必要とされていることもすごくうれしかったです。グランパスが伝統のあるクラブであることは誰もが知っていると思うんですけど、ここ数年はこれまでのグランパスを越えていくために、風間(八宏)監督の下で魅力的な攻撃サッカーを目指しているじゃないですか。僕自身、「その一員になりたい」という想いも強かったですね。
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