思い悩んだ末の決断は、強い覚悟に他ならない。
うまく、そして強い選手になるために――。
世界を見据える“19歳の大型ボランチ”伊藤洋輝が、
名古屋の地で新たな一歩を踏み出そうとしている。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
グランパスへの期限付き移籍加入が決まりました。現在の心境を教えてください。
伊藤 まずは僕に声を掛けていただいたことに対して、感謝の気持ちでいっぱいです。ジュビロで育った僕にとって、グランパスはライバルクラブの一つでした。そういう関係性にあるクラブからオファーをいただけたというのは、すごくうれしいことでもあります。自分がここでプレーすることになるとは想像できなかったですけど、今シーズンはグランパスの一員としてチームの力になれるようにしたいですね。1日でも早く、赤く染まったスタジアムで自分のプレーを見せたいです。
移籍を決断した理由について教えてください。
伊藤 自分の成長のため、ですね。サッカー選手として成長していくためには、今の年齢で環境を変えることが重要だと感じていました。でも、ジュビロを離れることに関しては本当に悩みましたよ。アカデミーの頃からサックスブルーのユニフォームを着てプレーしてきましたからね。
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