NGE

【夏休み特別企画】ぼくたちのなつやすみ(ジョー、ランゲラック編)

288月

8月といえば夏休み! 花火をはじめ、お祭りや海水浴、キャンプと、誰にとっても忘れられない思い出のあるシーズンなのではないでしょうか。そこでINSIDE GRAMPUS編集部は、選手たちの“夏休みの思い出”を調査。「ぼくたちのなつやすみ」と題してインタビューを実施しました。最終回は南半球出身のジョー選手とランゲラック選手が登場!


ジョー選手


―ブラジルに夏休みというものはありますか?

ブラジルの季節は日本と真逆なので、この時期に夏休みはありません。12月から1月にかけてと、2月頃のカーニバル休みが夏の間の休暇になります。


—ブラジルの学校は何月に始まり、何月に終わるのですか?

ブラジルの学校は1月から始まります。6月から7月の中旬まで、だいたい1カ月半の冬休みがあって、それから12月まではずっと学校です。12月の中頃から1月末くらいが夏休みになります。ブラジルでは「すべての社会人に30日間の休日を与えなくてはならない」という決まりがあって、この時期に休暇を取る人が多いですね。サッカークラブでも30日間は休みをもらえるんですけど、チームの状況によって長くなることも短くなることもあります。


―どのように夏の休暇を過ごしていましたか?

僕の両親は海が好きだったので、家族で海に行くことが多かったですね。自分が大人になってからは、海外も含めて旅行をするようになりました。


—日本では夏休みに宿題が出て、休暇中でも勉強を続ける文化があります。ブラジルに宿題の文化はありますか?

ないですね。やる時はしっかりやる、やらない時はしっかり休むという文化です。先生側も学生側も、何も心配することなく休めと。季節もそうですけど、そういうところも日本と真逆かもしれないですね(笑)。夏の休暇中には練習や試合もないですし、多くの人がゆっくり休んでいると思います。


—一番の夏の思い出を教えてください。

家族みんなで海に出掛けた時のことがすごくいい思い出として残っています。車で海に行く時に、4兄弟のうち僕以外の3人は普通に座っていて、僕だけその上で横になって寝ながら海に向かっていました。4人の中で僕が一番大きかったので、「座らずに寝っ転がりなさい」って(笑)。おいしい食べ物やジュース、食べ物以外にもいろいろなものを車に詰め込んで、みんなで海に行ったことが強く思い出に残っています。クリスマスを過ぎた後から1月の頭まで、だいたい10日間くらいを海の近くで過ごしていましたね。


—新年はどのように祝うんですか?

ブラジルは基本的に海で新年を迎えます。日付が変わる時に花火が上がるので、それを見ながら「あけましておめでとう」と祝います。クリスマスと年越しは1年のうちのビッグイベントですね。


—6月から7月にかけての冬休みはどのように過ごしていましたか?

僕自身は冬休みを経験したことがなかったんです。ブラジルでは1年を通してリーグがあるので、ずっとサッカーをしていましたから。学校はなかったんですけど、休みという感覚はありませんでしたね。多くのブラジル人は少し暖かいところに行き、観光などをして過ごしていますよ。


—学校がないことで、練習がいつもより長くなることはありますか?

いつも通りで、長くなることはありません。毎年、休みの期間に合わせてプログラムを組んでいて、それに沿って練習や試合をします。ただ、ワールドカップが開催される年だけはリーグ戦の中断期間があるので、そのタイミングでキャンプを行ったりします。


—冬休みならではの地元のイベントはありますか?

フェスタ・ジュニーナというお祭りがブラジル中で行われます。毎年6月に行われるお祭りで、いろんなイベントやアトラクションが開催されているんですよ。パーティを開いて、みんなで一緒に遊びに行ったりしましたね。


ランゲラック選手


―オーストラリアに夏休みはありますか?

ありますよ。オーストラリアではいろいろな方法で夏休みを過ごすことができます。個人的にはクイーンズランドにある家族の家や妻の家で過ごすことが多いですね。


―夏休みの期間はどれくらいありましたか?

クリスマスの時期に6週間ほどあります。家族で時間を過ごしたり、旅行に行ったり家でくつろいだりするなど、いろいろな過ごし方がありますよ。私が学生の頃はビーチに行くことが好きでした。友達を誘ってよく行っていましたね。


―学生時代の一番の思い出を教えてください。

難しいですね。たぶん友達とビーチで過ごしていた、何気ない時間が一番楽しかったと思います。たまにはスポーツをして遊んでいましたね。


―夏休みの間にトレーニングはありましたか?

あったりなかったりといった感じでした。ただ、夏休みですから、トレーニングというよりも楽しく過ごすことが一番ですよね。スポーツという部分では、クリケットをプレーしたりもしましたよ。


―地元ならではのイベントはありましたか?

私が住んでいたところでは、特に大きなイベントはありませんでした。12月31日も1月1日も、私の家族は特別なことをしませんでしたね。ほとんどの人は日付が変わるのを待って、テレビで花火を見ていたと思います。それだけですよ。


―もし今、夏休みがもらえたら何をしたいですか?

なんですかね……。富士山は見てみたいです。田舎の景色や日本の自然に興味があるので、自然豊かな場所に行きたいと思っています。その土地ならではのアクティビティも体験してみたいですね。