長谷川健太監督
セットプレーで、取れずに取られたということで、鹿島はセットプレーが非常に強い、ストロングだというのは分かって準備してきたのですが、植田(直通)の折り返しから最後は知念(慶)に押し込まれて、鹿島らしいゴールを取られてしまったと思っています。前半は入りも悪くなかったと思いますが、前半の流れで先制点を取らないとやはりこういう結果になってしまうと思います。ただ、試合全体をとおして我々も悪くなかったと思いますし、選手たちも気持ちで負けずにしっかりと闘ってくれたと思います。結果は負けましたが、次の試合に向けて切り替えて、しっかりと準備していきたいと思っています。
ー前半は素晴らしい内容だったと思いますが、後半は落ちてしまったと思います。どういった部分に差を感じていますか?
ただ、(失点は)セットプレーで、それ以外にそんなに危ない場面は立ち上がりもなかったと思います。あのセットプレーが続いたところでしっかりと切れるかどうかという部分だったと思います。取られた後は鹿島が非常に圧力をかけてきなかで、シュミット(ダニエル)がナイスセーブをしたりしながら、選手交代をしてまた自分たちの流れというか、いってこいの展開にまた持ち込めたので、そこもそんなに悪くなかったと思っています。ただ、1点が遠かったと思いますし、そこを取れるかどうかが勝敗を分けたと思います。そこも次戦に向けて、映像を観ながらしっかりと修正していきたいと思っています。
ー後半の頭から鹿島が陣形を変えてきたことで立ち上がりに押し込まれ、セットプレーが続いたことにつながったと思います。あの時間帯についてはどう感じていますか?
陣形というか、荒木(遼太郎)をトップ下にして、チャヴリッチをFWにして、松村(優太)入れて、舩橋(佑)をボランチに入れたということなので。ひし形も変えてくるのではないかということも想定しながら、メンバーを変えながら、荒木がだいぶ落ちてギャップを作りながら、たぶん(鈴木)優磨と右の松村を走らせるという形を取ったと思います。フレッシュな選手が入ってきて、当然鹿島のほうがエネルギッシュに入るなかで、あの時間帯をしっかりと闘えるかどうかが勝負の綾だったと思います。やられたのはセットプレーだったので、あの時間帯でしっかりと防げればまた違った展開になったのではないかと思っていますし、先ほども言いましたが得点の後に鹿島が波状攻撃でガっときたときに、こちらもやり方、ハメ方を変えて対応して、その後はまたいってこいの展開に戻すことができたと思います。2点目を取られたら決定的だったと思いますが、そこを全員でしっかりと防ぎながら、何とか1点をということで、最後まで鹿島のゴールに迫ろうという姿勢を見せてくれたと思っています。
ー節目の試合は残念な結果になってしまいましたが、J1単独最多の595試合という記録についてはいかがでしょうか?
一つの通過点として、また次で勝つためにしっかりと準備していきたいと思っています。