本日8月17日(金)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、明治安田生命J1リーグ第23節のサガン鳥栖戦に向けて、風間八宏監督が記者会見を行いました。
※動画のみ有料となります。
風間八宏監督
―4連勝によってチームに活気が生まれてきたのではないでしょうか?
もちろん多少のケガはまだまだあるんだけど、選手たちがケガから戻ってきたり、若い選手たちもいい感じに自分でやろうとしだしてきました。そういうところはいい影響があるんじゃないかと思います。
―チームの一体感が強まっている印象です。
今までもそうなんだけど、チームが一つになるというのは当たり前。その中で武器が増えてきたことと、途中から出る選手も含めて、みんなが勝たせようとしているよね。この夏の合宿からそこのあたりを変化させてきて、みんなが一つになってきたということだと思います。
―攻守においてやり抜く姿勢が出てきたのでは?
そうだね。自分たちがどうしたらうまくいくのか。それから何をすべきなのかということと、やりたいことがどんどん一致してきた。ずっとやり続けてきたことなんだけども、目に見えて選手たちがやるようになってきた感じですね。
―それは新加入の選手たちの影響が大きいのですか?
ここまで行ったら、また次があるから。一概にこれでいいとは言えません。どんどん積み上げていかないといけない。そこをずっと言っているように、チーム内の競争であったり、それから「出たくてしょうがない。俺が勝たせてやる」という選手がどんどん出てくるというので、また上がっていく。その中でまたトレーニングしていけば、また上がっていく。そういう意味では、ここでいいということではないです。
―次節はジョー選手が累積警告により出場停止となります。
出られる選手でまた違うハーモニーが出てくればいいと思います。それからそれぞれがいろいろな武器を持っている選手たちだと思うので。一番大事なことは、攻守一体となって自分たちが動けるかどうかだと思うので、そこのところを意識して、短い時間だけども、今日もそういったトレーニングをしてきました。それがグラウンドに出てくれればいいと思います。
―鳥栖にもビッグネームが在籍していることで、期待感のある試合だと思います。
一番大事なことは、いいサッカーを見せる。それからゴールシーン、あるいはシュートで驚きのあるシーンをたくさん見せられるか。それが一番大事なことだと思うので、そこを目指したいと思います。
―決定力は上がってきていると感じますか?
シュートを決めるものそうだけど、例えばシュートの数はもっともっと増えると思う。ただ、俺たちのシュートはペナルティーエリアの中だから。外からバンバン打っているわけではない。そういう意味ではそこまで行っている数も増えてきていると思います。
―監督が普段から語っているボールロストについては、まだまだという印象ですか?
そうだね。まだまだそれはずっと意識をしていかないといけないところで。特にいつも言っているけど、ボールロストというのは、相手のプレッシャーがあって取られるものではなくて、何もないところでズレたりとか、自分がトラップミスしたりとか、フリーなのに自分が何も考えていなくてボールを取られるとか。そういうところを言うので。もちろんそれは減ってきていると思います。ただ、本当にそれはもっとなくしていかなくてはいけないものだと思うので、そうすればもっともっとリズムが良くなる。逆に決定機でそのままいったら点が取れるという場面がたくさんある。そういうところは少なくとも3つか4つはあるので。そういうところが逆にピンチになるのはいいことではなくて。そこのところはみんなで意識をしながらやってもらわないと困るところです。
―前節の後半の頭がそのような展開でした。
楽になるはずが楽にならなかったシーンがありました。失点したシーンもそうだけど、決定的にゴールに行ける場面だったけど、もったいないよね。そういうところはみんなにいろいろなことを理解させるというか、みんなでやっていこうと、ミーティングを通してやっているので、だんだん減っていくと思います。
―前後半の立ち上がりはもう少し試合を落ち着かせたいのではないでしょうか?
いろいろな意味でもっと楽にできたはずだよね。両方ともあって、もちろん最終的に点を多く取っていればいいんだけど、その中で自分たちがつまらないボールロストであったり、ちょっとした距離の伸びだったり、そういうところをきっちりやっていけばもっと楽に自分たちの試合ができるようになると思うので。そういうところも改善しながらやっていきたい。それは言ったところで自分たちがやるものなので。言葉で言えばいいものではなくて、全員がそういう戦術を、90分を通しながら持っていかないといけない。そういうところはチームとして成長していってもらわないといけないと思う。
―前節の得点シーンはカウンターから生まれました。
皆さんはすごくいろいろなことを言うけども、遅攻でも速攻でもなく、当たり前のことです。相手を崩していくというのは同じことなので。ただ、最初のネットのパスだったりは、すごく精密なものだから。シャビエルもそうだし。そういうことはどっち側でやっても同じことなので。皆さんがそうやって分けて考えるのはよく分からないんだけど。そういうものだよね。サッカーというのはちゃんとボールを運んで、ゴールまで行くものだから。ジョーは落ち着いて最後を決められる選手だというのもあります。
―チームが好調を続けている要因を教えてください。
好調というよりも、一つひとつの積み重ねなんでね。急にそうなったわけではなくて、ずっと積み上げのある中で、選手たちがいろんなことを理解して、それをだんだんグラウンドの中で表現できるようになっている。もちろん時間もいろいろあるだろうけど、新しく加わった選手たちと一緒にその土台を下にチームが構築されている。そのあたりがいい結果になっているところだと思います。
―中断後に加入した選手の起用により、特に守備面では大きな改善が見られるのではないでしょうか?
もちろんすべてのところで個人の戦術が高くないといけない。その結びつきでチームが動いていく。それは当たり前のことです。彼らだけではなくて、すべてのところ。自分たちの守備がどうかではなくて、自分たちがどれだけ主導権を握ってサッカーをするかによって、いろいろなものが変わってくる。もちろん彼らの能力の高さもありますし、他の選手もどんどん伸びてきていると思います。一番は自分たちがどういうサッカーをするかということを、チームみんなが分かってきた。そういう部分があるのだと思います。
―「自分たちは場所を攻めるのではなくて、人を攻める」と監督は語っていますが、この意味について教えてください。
人というのは動きが限られているので。その人の逆を突いて一人を崩してしまえば、組織は壊れるということです。場所というのは、探しだしても空いていない。なぜかというと、空けたくない場所はみんなが潰していくわけですよ。場所を探していくと、だいたいいらないところに行くわけです。だけど、人を崩すとそこが場所になる。だからもし良かったら、練習を見に来てください。
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