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重廣卓也選手トレーニング後コメント

286月
練習後の重廣卓也選手のコメントをお届けします。

重廣卓也選手


ー韓国での経験はいかがでしたか?

4カ月ちょっとでしたけど、公私ともにすごく充実したものになりました。


ー文化の違いという面はいかがでしたか?

韓国と日本は近いので、正直そこまで違いはないと思って行ったんですけど、行ってみたらサッカーも含めて全然違う文化がありました。食事のマナーから違ったものがあって、そこは行ってすぐに感じましたね。


ーサッカー面では、フィジカルの強さがあるリーグという印象がありますが、実際にプレーしてどんなことを感じましたか?

精神面も含めたタフさは日本人にないものがあって、そういった環境で育っているというのを感じました。それはプレースタイルだったり、戦術からもすごく感じました。日本と韓国の一番の違いは、韓国は試合中にすごく時間があるんですよね。日本はプレッシングスタイルが結構多いと思いますけど、韓国はそんなことなくて、まず一回守って、相手にボールを保持させながらカウンターを狙ったりとか。僕はダブルボランチでプレーさせてもらいましたけど、すごく時間があるなと。日本ではすぐにプレッシャーを掛けられるような場所でボールを受けてもフリーで前を向けるし。逆に日本の僕のリズムでパスを動かしていたら、リズムが違くてチームメイトも分からない部分があって、最初はそういう違いをすごく感じました。僕自身もそうだし、チームメイトや監督も対応するのに難しい部分があったと思いますけど、それもすごくいい勉強になりました。そういうスタイル、サッカーの環境に合わすことも自分のなかで勉強になったし、非常にいい機会になったと思います。


ーゆったりくるようなイメージがあったのでしょうか?

そうですね。選ぶ時間があるなと。日本でもボランチをやらせてもらっていましたけど、キツいプレスが来て、ハメどころでもあるし、狙われやすいところでもあって時間がないですが、韓国は最初から時間があるんですよ。立ち上がりからバーってプレスを掛けるのではなくて、キックオフから時間があって選べるという環境でした。もちろん、要所要所の球際、強さはありますけどね。僕のイメージでは常にピッチの中に1対1が10個あるみたいな、最終的にはそういうイメージです。だから、サイドハーフで1対1があってそこには誰も関わらないし、シャドーのところにも1対1があってそこに誰も関わらない。だからすごくシンプルにクロスを上げたりとかして、それだけでも点が入っちゃうので、そういうのも勉強になりました。日本では中に入っているFWが1枚だったらクロスを上げる選択はしないと思うんですけど、Kリーグでは僕が所属していたFCソウル以外でも、強いFWが1人いるだけでシンプルにクロスを上げて、それがゴールにつながるシーンを何度も見ていました。そういうシンプルなサッカーも面白いなと感じましたね。


ー元イングランド代表のジェシー・リンガード選手をはじめ、チームメイトには個性的な選手がいたと思います。

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