長谷川健太監督
本当に狙い通りのいい勝ち方ができたと思っています。(サガン)鳥栖にずっと勝つことができず、特にこのスタジアムでは、私自身が(FC)東京、ガンバ(大阪)時代も含めてそんなに勝った記憶がないので、非常に難しいスタジアムであり、相手であるということで、この試合に勝つためにはということで、非常にタイトな日程のなかでスタッフが準備をしてくれました。今日の鳥栖は勝ったメンバーできたので、大きな変化はないと思いましたが、それでも脳しんとうということで出てこないかなと思っていた菊地(泰智)選手を使ってきました。菊地選手を使ったり、(ヴィニシウス)アラウージョ選手を使ったりしながら、2トップにしたり、トップ下に置いたりというような形で相手に揺さぶりをかけながら、両サイドバックも右が上がったり、左が上がったりという形で、非常に変化をつけているチームなので、いろいろなシチュエーションを想定しながら準備をしました。今日はもう本当に勝つためにということで、フレッシュなメンバーでやったというのは、圧力を掛けていかないと鳥栖にいいようにやられるということです。前半から圧力を掛けられて、高い位置でボールを奪えて、鳥栖にサッカーをさせなかったというのは、非常にいい勝ち方ができたのではないかなと思っています。
ー変化が多い相手に対して、こちらも変則的なやり方も交えながら戦ったと思います。配置や選手の動きの手応えはいかがですか?
今日は本当によくやってくれたと思っています。中2日で、グラウンドで確認する時間があまりなかったですが、ミーティングでしっかりと頭に入れて、今日は初めから非常にいい形で相手に圧力を掛けることができたのではないかなと思います。
ー背後を取る動き、セカンドボールへの反応が良くて、それも圧力につながっていたのかなと思います。
今日はパトリックが先発して、ことごとくヘディングで勝ってくれたので、前向きでプレーする時間帯が多かったのではないかなと思います。
ー稲垣祥選手のゴールは、監督が口にしていたペナルティーエリアに入る人数、回数を体現した形だったと思います。
(サンフレッチェ)広島戦のゴールといい、今日のゴールといい、ああいう形でボランチの選手が点を取ってくれるとチームとして大きいです。意識高くプレーしてくれている結果だと思いますので、引き続き攻守で活躍してほしいと思っています。
ー久しぶりのクリーンシートでの勝利でした。
先ほど言ったように、今日はやれる選手をチョイスしました。疲れもあると思いますし、走れて、闘える選手を今日はそろえました。鳥栖にサッカーをさせないというところをメインテーマにしました。
ー前節はベンチスタートだった和泉竜司選手やパトリック選手、倍井謙選手がゴールに絡みました。期待して出したメンバーだと思いますが、選手層の厚みに手応えを感じていますか?
けが人が多くてなかなかそろわない3月、4月でしたが、皆さんには何回も話をしている通り、ガチャガチャと選手を使ったことで非常に頼もしく成長してくれていると思っています。そういうなかでけが人が戻ってきて、また次が出てきたということで、前節先発で使った小野(雅史)なんかもしっかりと結果を出してくれているというのは、選手層が厚くなってきていると思います。ただ、5月は7試合ありますし、6月はルヴァンカップで勝てば8試合という日程なので、まだまだタイトな日程が続きます。またみんなでいい競争をしながら準備していきたいと思っています。
ー後半の頭から中山克広選手を入れました。「追加点を取ってこい」というメッセージかなと思いましたが、狙いを教えてください。
菊地選手が左のサイドバックに入ったので、「そこを突け」という話をして、単純に中山のスピードでということで入れました。