8/ 1(水)、明治安田生命J1リーグ第19節が行われました。名古屋グランパスはユアテックスタジアム仙台でベガルタ仙台と対戦し、2-1で勝利。試合終了後、グランパスを率いる風間八宏監督が監督会見に臨みました。
風間八宏監督
なんとか、全員が一つになってしっかり勝ち点を取りました。素晴らしいゴールと、まだまだ落ち着きのない、自分たちのボールロスト、この2つのところが出てしまったと思います。ですけれども、今日の場合は途中から出た選手も力を出してくれましたので、そういう意味では次へと大きく前進できるのではないかというゲームだったと思います。
―素晴しいゴールというところで、和泉竜司選手のパスから前田直輝選手が決めた2点目のゴールを振り返ってください。
ずっといろいろなことをやり続けてはいるのですけど、場所を攻めるのではなく人を攻める、それが出ました。2ゴールともそうだったと思います。ですからやはり、スペースがなくともサッカーができるということを、今日の2ゴールが証明してくれたと思います。ただ、中盤も安定しなければいけませんし、あのようなプレーができるのなら、その回数を増やさなければいけない。そこは今日残った課題だと思います。
―後半はドタバタした展開になってしまったのでは?
ドタバタしていたのはすべてボールを取られた場面なんですね。いつも言っている通り、何かプレッシャーを受けて取られたのではなく、自分たちのミスでそれが起きている。何度も言っているのですが、見ておくこと。頭は疲れないはずですから、それをまだまだ怠ってしまうところがある。全員ではないのですが、個人個人の状況判断、あるいは常に見ておくということを続けられるかどうか。それがすごく大事になってくる。そうすればもっと簡単に次の1点を決められたと思いますし、もっとゲームをコントロールできたと思います。あれでは前へ行こうとしてボールを取られたら、仕方なくなってきますね。ですから、そこのところはもっと人の部分を上げていかなければいけないと思っています。
―試合終盤に新井一耀選手を入れた狙いをお聞かせください。
最後はそうなると思っていたので、いつ入れるのかということでした。ただ、前が落ち着かなかったので、いつ入れるかという判断は難しかったです。一耀がしっかりとマンマークで付いてくれた。それからそこで競り勝ってくれたことで他のセンターバックの2人が余裕を持って守れたと思います。そういう意味では、本当はこうなりたくなかったのですが、(そういう状況に)なってしまったら、こういうこともあるという準備をしていました。
―仙台の印象をお聞かせください。また、60分過ぎに小林裕紀選手を呼んで声を掛けていましたが、何を伝えられたのでしょうか?
まず仙台の印象から言えば、チーム全体で自分たちのやることがはっきりしていて、そこに対してハードワークができる。怖い選手もいますので、そういうところはすごく迫力を感じました。裕紀を呼んだことについては、今日は前半も一度フォーメーションを変えて自分たちで立て直しました。勝っている状況でしたし、後半のあの時間になると動けない選手も出てくるので、少しシステムを変えなければいけないということがありました。中盤を2人に、最初の形に戻しました。そのことを裕紀に伝えましたが、すぐには伝わらず、少し迷いましたね。
―新加入の5選手が「J1残留のために」という言葉を口にしています。監督自身はJ1残留ということに対してどう考えていますか?
何度も言いますが、そのことに対してコメントをする必要はありません。1試合1試合を勝っていくだけ、そのことは何も変わらないので、何か大きなもの、目に見えないものを考える必要はありません。選手たちも、メディアの皆さんに聞かれるのでそう答えていると思いますが、今自分たちがやるべきことは何かということです。自分が一歩でもうまくなり、次の試合に勝つ、それだけのことで、これは変わらないことです。