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前田直輝「すべてのファミリーに『ありがとう』を伝えたい」

71月

グランパスの選手として過ごした4年間、前田直輝はいつ何時も“全力の今”を積み重ねてきた。「今の自分があるのはグランパスのおかげ」と語る男が、かけがえのない時間を振り返るとともに、ファミリーに向けて最後の言葉を紡ぐ。


インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部


浦和レッズへの完全移籍が発表されました。今の心境を教えてください。

前田 うまく表現するのが難しいのですが、“裸になる”というイメージです。いい意味でも悪い意味でも、これまで僕はグランパスというブランドに守ってもらっていましたけど、それを失って新しい環境に飛び込んでいくことになります。「1」から挑戦が始まるな、という気持ちです。


2023シーズン終了後、自身にとって二度目の欧州挑戦を目指していた中で、浦和への移籍が決まりました。

前田 ヨーロッパのクラブとあと一歩のところで契約がまとまらず、移籍が見送りとなってしまったんです。そのタイミングで手を挙げてくれたのが浦和でした。お先真っ暗という状況だったので、オファーが届いた時は素直にうれしかったです。自分の中で光が見えたというか、そういう感覚でした。


オファーにあたり、浦和からどういった話があったのでしょうか?

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