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明治安田生命J1リーグ第32節 湘南戦後 監督会見

1111月
11月11日(土)、明治安田生命J1リーグ第32節が行われました。名古屋グランパスはレモンガススタジアム平塚で湘南ベルマーレと対戦し、1-2で敗戦。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。

長谷川健太監督


負けはしたものの、前半にシュートを13本打ったことを含めてシュート数が増え、シュートに至るまでの経過、決定機の数も相手に負けていなかったと思っています。チャンスらしいチャンスを作れなかった9月、10月に比べると、攻撃は上向いてきたと思っています。ただ、最後のところで決めきれないとこういう結果になるのはわかっていることです。前半に1点を返していれば、後半はまた違った展開になった可能性もありますから、ああいうチャンスで1本を決めることが重要だと思います。逆に前掛かりになって決められた2点目については、リスク管理が緩かったと思います。ビハインドの状況でも後ろの選手が注意して闘っていかないといけません。追加点を許してしまうと非常に難しい展開になることはわかっているので、当たり前のことをしっかりとやれるかどうかが勝負の分かれ目になると思っています。選手たちは「勝ちたい」という想いを強く持って闘ってくれていると思うので、やり続けながらディテールにこだわり、(ヴィッセル)神戸戦に向けていい準備をしたいと思います。


ー前半に多くのチャンスを作った一方、相手にもチャンスを作られました。失点した場面以外にも危ないシーンがあったかと思いますが、どのように修正したのでしょうか?

リスク管理はしっかりとやっていこうと。藤井(陽也)の攻撃力は武器の一つでもあるのですが、野上(結貴)とボランチの1枚も上がる形で2枚しか残っていないということもありました。前半は人が同数であっても気付いていないことがあったので、ハーフタイムに「同数になったとしてもしっかりとマークをして、簡単に起点を作らせない」と(話しました)。特にふらふらしていた阿部(浩之)をつかみきれていなかったと思いますので、そこについて米本(拓司)と稲垣(祥)に指示を出しました。中谷(進之介)には「藤井が上がった時は野上にバランスを取らせるように」という話をしました。後半も危ないシーンはありましたが、いくしかない状況でしたので。前半の2失点目のような形は作らせなかったと思いますので、後半は修正をしながら闘ってくれたと思います。


ー後半の頭から森島司選手を投入しました。意図を教えてください。

0−0の状況であれば代える必要はなかったと思いますが、0−2というスコアでしたのでなにかメッセージを出さなければいけないなと。今日、永井(謙佑)は開くタイミングが森下(龍矢)とかぶっていて、ボックスの中にいてほしいところでいない場面が何度か見られました。1点を返したシーンは森島のシュートミスが(久保)藤次郎の前に転がってきたことで決まりましたけど、ボックス内に入っていたからこそ生まれた得点だったと思います。森島はボールに触りたいタイプなので下がってしまうことが多いんですが、そのあたりの話もしながらも「もう少しボックスに入っていって仕事をしよう」と言い、流れを変えていきたいということで森島を入れました。ロストしてカウンターを食らうシーンが前半に見られたので、そこを修正しなければいけなかったので、ロストの少ない森島を入れようと。キャスパー(ユンカー)がシュートを打てていたので、「キャスパーに仕事をしてもらえれば」という思いもあって入れました。藤次郎はよく決めてくれたと思います。


ー稲垣選手を下げてシステムを変えたことで、攻撃がさらに良くなったように思います。狙いと評価を教えてください。

負けている状況でしたので、前の選手を増やしてもう1点いこうと。どちらのチームも70分以降の失点が多いということはデータに出ていたので、湘南が落ちてくる時間帯にチャンスが生まれるのではないかと。そういう意味で守備的な選手を下げて攻撃の枚数を増やしました。


ー湘南戦を迎えるまで、クロスに対する守備練習に時間を割いてきました。1失点目も含め、対応することの難しさを感じましたか?

3バックとウイングバックの間に平岡(大陽)が走ってきて、最も難しい対応になったと思っています。1点目に言及していないのはそういうことです。ゴール前を横切るシーンもありましたが、中で叩かれるようなシーンはなく、ディフェンスラインが頑張ってやってくれたと思います。防げるとしたら2失点目だったかなと思っています。