NGE

【The Scene 特別版】ベストセーブ(ランゲラック)

711月

選手が自身のプレーを振り返り、瞬間的に思い描いていたイメージやその選択に至った理由を明かす『The Scene』。今回は、9月23日に行われたJ1第28節北海道コンサドーレ札幌戦でJ1通算200試合出場を達成したランゲラックにフォーカス。リーグ戦で見せたセーブを自らピックアップし、そのプレーの真意を聞いた。




9月23日に行われたJ1第28節北海道コンサドーレ札幌戦で、J1通算200試合出場を達成しました。

ランゲラック すごく特別で、誇らしい記録だと思います。チーム内でのポジション争いを勝ち抜き、これだけの試合に出場するのは簡単なことではないですから。チームメイトをはじめ、さまざまなサポートがあってこそ達成できた記録だと思っています。


2018年の加入以降、リーグ戦での欠場は2試合のみです。継続して試合に出場できている要因は?

ランゲラック コンディションを維持することが最も重要なポイントだと思います。トレーニングはもちろん、フィジカルのケアを含めて、コンディションを落とさないことを常に意識しています。それはシーズン中だけでなく、オフシーズンも同様ですね。日々の積み重ねが偉大な記録につながっていると感じています。


GKチームの存在はこの記録に大きく影響していると感じますか?

ランゲラック もちろんです。すばらしい関係性を持ったグループで日々の練習に取り組めていることに、大きな意味があると思っています。どこの国でプレーするにせよ、GKチームの関係性は非常に重要なものになります。グランパスのグループには切磋琢磨する雰囲気があり、気付きがあればお互いに伝える関係ができています。互いに高め合う空気感はこのグループの強みだと思いますね。仮に自分が試合に出場しなかったとしても、ピッチに立った選手がいいパフォーマンスを見せれば自分のことのようにうれしく感じるものです。今のGKチームは非常にうまく機能していますし、自分のパフォーマンスにポジティブな影響を与えていると思います。


自身のプロキャリアにおいて、グランパスは在籍年数が最も長いクラブです。グランパスで長い時間を過ごすことになった要因はどこにあると感じていますか?

ランゲラック Gkチームの関係性はもちろんですが、やはりグランパスファミリーの存在は私にとって大きなものです。どんな時も背中を押してくれる彼らは、選手にとって非常に重要な存在だと感じます。私自身、グランパスに加入して半年が経った頃には、クラブに対して愛着を抱くようになり、ファミリーに対して愛情が湧いてきていました。そういった感情が時を重ねるごとに大きくなっていった点も、グランパスでこれだけ長い時間を過ごすことになった大きな理由の一つです。グランパスというチームを選んだことは、私のキャリアにおいて最高の選択だったと思っています。


■2023明治安田生命J1リーグ 第30節 ガンバ大阪戦(81分)

ここからは3つのシーンを振り返っていただきます。まず、ご自身がベストセーブに選んだ、今シーズンのJ1第30節のG大阪戦、81分に見せたセーブです。

(残り: 5118文字 / 全文: 8130文字)

この続きをみるには

この記事の続きは会員限定です。
JリーグID登録と購読手続が
完了するとお読みいただけます。