10月27日(金)、明治安田生命J1リーグ第31節が行われました。名古屋グランパスは岐阜メモリアルセンター長良川競技場でサガン鳥栖と対戦し、1-1で引き分け。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。
長谷川健太監督
本当に情けないです。これだけ悪天候でもファミリーの皆さんが来てくれた中で、相手が10人になりながら1点しか取れなかった。これが今日の結果になってしまったすべてだと思います。選手にも話しましたが、これが我々の今の実力だと。もっと練習して、ああいうゲームの中で2点目、3点目を決めきることができないといけません。チャンスはあったわけですから、最後のところを決めきる力というのをそれぞれが持たないと、優勝、タイトルは獲れるわけがありません。残り3試合、難しい3試合になると思いますが、もっと感覚を研ぎ澄ましてやらないと勝つことは難しいのかなと思います。少し(次の試合まで)空くので、選手たちはリフレッシュして、またしっかりとトレーニングをして、その中で気持ちの入っている選手をチョイスしながら、次の湘南(ベルマーレ)戦のメンバーを選んでいきたいと思っています。本当に申し訳なかったと思っていますし、非常に情けない試合になったと思います。
ー森下龍矢選手と久保藤次郎選手の両ウイングバックがいいテンポを生み出し、狙いどおりに試合を運べていたかと思います。そのあたりの狙いどころと評価をお願いします。
彼らは持ち味を出してくれたと思っています。藤次郎のいいアシストでキャスパー(ユンカー)のゴールが生まれたと思います。森下も左からシュートを打ったり、インスイングのクロスを上げたりしていましたし、サイド攻撃は藤次郎が出てきたことで活性化していると思っています。
ー追加点を取りきれなかった要因はどこにありますか?
交代でメンバーを入れている中で、「追加点を取りにいけ」と送り出してはいるのですが、なぜかアグレッシブにいけていないというか、まだ迷いがあるのか、それともまだ入りきれていないのか。彼らも一生懸命に、チームの勝利のために貢献しようという気持ちでやってくれていると思いますが、なんとなくテンポが合っていないということは否めません。トレーニングの中から、もっとそういうことをやっていかないといけないなと、改めて思いました。
ー今日の結果によりリーグ優勝の可能性がなくなりました。今シーズン途中まで「3冠もあるのでは」という勢いがあった中で、こういった結果となりました。そのあたりの要因やお気持ちを聞かせてください。
今日の試合がすべてだと思います。やはり決めきるというところが足りない部分だと思います。相手が10人になった中で、今日のように事故のような失点というのはあり得ます。そこをどう抑えるのかというより、追加点をどう取るか。前半から決定機があった中で決めきれていないという部分と、後半も追加点を取れるチャンスはあったと思うので、そういうところで2点目、3点目を取れるようにならないと、なかなか難しいのではないかなと。3試合ですぐ上達するわけではないと思いますが、先ほども言ったように、どれだけ研ぎ澄ましてプレーできるかだと思っています。それができれば、多少なりとも結果は変わってくるのではないかなと思います。最後はタッチの感覚だと思うので、攻撃陣は自信を持ってやり続けてほしいなと思っています。