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明治安田生命J1リーグ第1節 G大阪戦 前々日監督会見

222月

本日2月22日(木)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、明治安田生命J1リーグ第1節のガンバ大阪戦に向けて、風間八宏監督の記者会見を行いました。


風間八宏監督

 


─1年前とは全く違う状況で開幕を迎えます。監督は何度も開幕を経験されていると思いますが、今年の心境はいかがでしょうか?

毎年思うことは同じです。それは何かと言うと、この1年の日常が始まるということ。それから、この1年でどこまでこのチームが成長していくかという楽しみ。また、しっかり1戦1戦を積み重ねながらやっていかないといけないなという気持ちです。


─「1戦1戦」という言葉が出ましたが、選手からも同様の言葉が聞こえてきます。それは監督と選手が思いを一つにしているということですか?

これはずっと同じですね。とにかく目の前の1戦。それから今シーズンは、どこのチームも同じですが、過密日程なので、全員で戦わないといけない。つまり、どんどん頭を切り替えて、前へ前へ進んでいかないといけません。そういう意味で1戦1戦大事にやっていきたいです。


─今週末にリーグが開幕します。ここに向けて調整してきたと思いますが、仕上がり具合をどう見ていますか?

先ほど行った通り1年を通してどんどん良くなっていきます。そういう意味では34分の1ではありますけど、やっぱり1つずつ自分たちに何ができるかということになります。積み上げてきたものを初戦で出したいと思います。


─今年はジョー選手という核となる選手が加入しました。彼の印象を教えてください。

すごく頭のいい選手ですし、自分のスタイルを持っている選手なので、我々のテンポにスムーズに入ってきているという印象があります。


─また、ディフェンスラインへの注目度も高いと思います。ここへの印象もお聞かせください。

楽しみにしてもらえたらいいなと思っています(笑)。


─もう少し情報をいただけますか(笑)?

僕らは普通だと思っていますけど、サプライズがあるかもしれないというくらいで(笑)。まだもう1日ありますので、分かりませんから。


─昨シーズンはサポーターの支えが非常に大きな力になったと思います。サポーターに向けて今シーズン見てほしいポイントを教えてください。

どんなものを見たいかというより、一緒になってみんなで戦って、自分たちと一緒にあのグラウンドを作り上げてくれるのが彼らですので、何も言うことはありません。やはり一緒に楽しんでもらいたい。それから1年を通して自分たちが望んでいるもの、それから空気を作ってくれることで、選手の力も試合の面白さも変わると思います。そこのところは一緒にやってもらいたいと思います。


─今シーズンはセンターラインを強化しました。FWではジョー選手はもちろん、シャビエル選手や伸び盛りの青木選手がいます。昨シーズンよりも攻撃面で期待できるものがあるのではないでしょうか?

攻守一体という話をずっとしてきた通り、分ける必要はないと思います。そういう意味ではスピード感は今までより上がっていると思います。そこのところで、速さは増してきたかなと。それはイコール正確性が増したということです。若い選手も多いし、動ける選手も多いです。すごく自然にチームが回っている感じがしますね。ただリーグは始まっていないので、これからまだまだやっていかないとなと思います。


─流動性という部分では昨シーズンから変化があるのではないでしょうか?

昨シーズンと比べる必要も、その気もないですけど、次にスタートで出る選手だけでなく、そうでない選手も、ものすごくいいパフォーマンスを見せてくれています。そういう意味ではチームが動いているなという気がしますね。


─今シーズンは若い選手が増えています。

これは昨シーズンからずっと言ってきたことですけど、下部組織と一緒に選手を伸ばさなければいけないということ。新しい試みだと思いますが、我々のプロの選手登録は少ないですけど、トータルで考えて増やしていきたい。行ったり来たりさせることで、選手が成長する。それからプロを見れる選手がたくさんいれば、アカデミーにもかなり違った刺激ができると思います。そういう意味では本当に一体となっていきたいです。このグラウンドにアカデミーの指導者も来ますし、もちろん僕らも話をします。そういうところで、今までと違った新しい形でやっていきたい。これをクラブだけでなくて、地域にも広げていきたいと思います。


─昨シーズンとは変化が多いと思いますが、監督ご自身もその変化を楽しんでいるのではないでしょうか?

そうですね。根本的に楽しんでいるつもりはないんですけど、みんなに楽しそうとは言われます(笑)。


─選手たちは監督の考えていないプレーやアイデアを見せてくれているのでしょうか?

それもそうですけど、今回もユースのことで言うと、5人を(キャンプに)連れて行きましたけど、来た時とは全く変わっちゃうのでね。そういう意味では変化は誰がどう見ても面白い。また、そういうことでトップの選手も変わりますよね。小西社長も言っていますが、変化ということが前に進むことなので、それも一つの試みだと思います。


─トップの選手も刺激を受けているのですね。

もちろんそうですね。


─センターバックの2選手について、監督はどういう印象を持っていますか?

誰がというよりも、これだけ押し込んでしまうと、サッカーは速くなります。逆に後ろのスペースが分かりやすく空くので、そういう意味では、ずっと言っているスピードが必要になってくる。それは何かと言うと、頭のスピードと体を動かすスピードの2つがいる。そういう選手がどんどん出てきてくれればと思います。


─新しく入った選手はそういう意味でフィットしているという印象でしょうか?

それはサプライズで(笑)。聞きたいのは分かりますけどね(笑)。


─昨シーズン以上に押し込むというイメージでしょうか?

それは分からないです。もちろん最初からそう言っていますけど、押し込むことが目的ではなく、ゴールを取ることが目的です。(僕が)何かにこだわって言ったことはなくて、周りが言うだけなので。サッカーというのはお互いの力関係なので、自分たちを磨いていく。それで相手を上回りたいというのが僕らのサッカーなので、そこだけですね。


─決定機の数や質は向上していますか?

もちろん多くしたいですね。得点というものは、みんなが一番求めているものです。サッカーというものは、失点をしないゲームよりも、得点をするゲームだと思っています。そういう意味ではその数は全員で増やしたいですね。


─対戦相手はクルピ監督が率いるガンバ大阪です。攻撃的なチームですが、お互いの良さを消し合うのではなく、良さを出し合って打ち合いの展開になるのでしょうか?

打ち合うなんて、こんなところで言えないですよ(笑)。そうなるかは分からないですけど、自分たちがどのくらいの力で相手と戦うかということだけだと思います。向こうもこちらもだけじゃなくて、どちらかが主導権を握るのがサッカーで、その時に初めて力関係ができる。今から予想してもあまり意味がありません。両方とも1回攻めたら今度は攻められると、先行後攻があるわけでもありません。それがサッカーなのでね。それをみんなに楽しんでもらえたらと思います。


─サッカー自体を楽しむことは、J2からJ1に上がったことでハードルが上がっているのではないでしょうか?

いや、それはJ1とJ2ではなくて、どこでもそうだと思います。今日よりも明日、明日よりも明後日が良くないといけないですし、それを目指しているのがチームなので、それは普通のことだと思います。


─開幕戦はアウェイの自由席が1日で完売しました。名古屋から現地に駆けつけるサポーターが多いようです。

そういう情報は入ってきているので、うれしいですね。本当にみんなが期待してくれている。それから我々と一緒にそういうゲームを楽しんで、一緒に勝ちたいという思いを伝えてくれています。本当にありがたいです。初戦のスタジアムがどんな雰囲気になるのか。すごく楽しみです。


─昨シーズンはJ1昇格というみんなが望んでいる目標がありましたが、今シーズンの監督自身の目標はありますか?

いつも言っている通り、数字や未来のことを言っても何にもならないので、それはないです。ただ、お客さんが常に入る。豊田スタジアムだったら4万人、パロマ瑞穂スタジアムだったら2万人。どれだけの数を埋められるか。それによって我々がどう勝つかが、どれだけできるかになると思います。そういうところに期待したいと思います。