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2023JリーグYBCルヴァンカップ 準決勝 第2戦 福岡戦後 監督会見

1510月
10月14日(土)、2023JリーグYBCルヴァンカップ 準決勝 第2戦が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムでアビスパ福岡と対戦し、0-1で敗戦。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。

長谷川健太監督


たくさんのファミリーの皆さんが応援に来てくださった試合で勝てなかったことを本当に残念に思います。自分自身、責任を感じています。選手たちは最後まで相手ゴールを目指し、必死になってやってくれました。リーグ戦での福岡戦も含め、3バックの相手を崩すためのトレーニングをしてきた中で、今日が最もゴールに近づけたのではないかと思っています。ただ、結果的にゴールを割ることができなかったので、まだまだ力不足というか、チームとしてもう一つ、なにかに取り組んでいかなければいけないと改めて感じました。今のままではゴールを割るというところで迫力が出てこないと思いますので、リーグ戦残り5試合でいろいろなことを試していきたいです。もちろん、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)に出られるチャンスも残っているので、一つでも上の順位を目指して闘っていきたいと思います。


ー立ち上がりから先制を許すまでの5分間、崩しの形が見えたように思います。縦に速くというテーマもありつつ、つないでいくことにもトライしていましたが、そのあたりの手応えはいかがですか?

負け惜しみになるのでなにを言っても言い訳になってしまいますが、ミスが原因の失点が続いています。それは減らしていかなければいけません。相手のコーナーキックになる前、藤井(陽也)がなんでもないバックパスをコーナーにしてしまいました。また、コーナーのあとの流れで、真ん中にクリアをしてしまいましたよね。基本的なところですけど、ヘディングでもっと飛ばすとか、サイドに出すとか、そういうプレーをしていればコーナーが続くことはなかったと思います。失点シーンも、キーパーが出てくるのであればパンチで飛ばさなければいけません。そういった防げる失点をいかに防ぐか、というところです。攻撃はクロスがチャンスになりかけた場面、中に入れながら(ゴールに迫っていく)というところで、わずかながら手応えがありました。福岡が2点をリードしたことで後ろに重心を置いていたこともありますが、今までは自分たちの形で押し込むことができていなかった中、もう一歩というところまで押し込むことができたと思います。選手たちがしっかりとトレーニングに取り組んでくれた結果だと思います。とはいえ、ゴールを割ることができなかったので、なにかプラスアルファをする必要があると思います。試合を振り返りながら、次に向けてトレーニングしていきたいです。


ー先発出場した吉田温紀選手のパフォーマンスをどのように評価していますか?

非常に良かったと思います。1点を取られ、追いかけなくてはいけない展開の中、早く交代する選択肢もあったのですが、温紀のプレーは悪くありませんでした。逆に引っ張れるだけ引っ張ろうと思い、あの時間まで起用しました。VARで取り消されたものもありましたけど、結果的には彼が出ている時に多くのチャンスを作れたと思っています。こちらが思っている以上に、よくやってくれたと思います。


ー永井謙佑選手にプレースキッカーを任せたり、前田直輝選手をウイングバックで起用したり、点を取るために多くのことを実践しました。

キッカーについてはこれまで(マテウス カストロ)が良すぎたこともあり、なかなか候補が挙がってきませんでした。森島(司)や和泉(竜司)、河面(旺成)もいいボールを蹴ってくれますが、今ひとつイメージどおりのボールが上がらない中、永井がトレーニングでいいボールを蹴ってくれていたので、今日は思いきってキッカーにしました。温紀が先発していたこともあり、中での高さも足りるだろうと思っていました。前田に関しては、本人も意欲的にウイングバックに取り組んでくれていて、トレーニングではいい形でサイドを割ってくれていたのですが、今日はなかなかそういう形にならなかったです。(終盤にピッチに立った)久保(藤次郎)は短い時間の中でもいいボールを上げてくれたと思います。そういった最後の部分もさらに活性化できるようにやっていきたいと思います。


ー選手起用や布陣も含め、今後のリーグ戦でいろいろなことに取り組んでいくかと思います。現状、考えていることがあれば教えてください。

1年間やってきたことを変えるつもりはありませんが、いろいろな選手にチャンスを与えていきたいと思っています。その中でプラスアルファを見出だせるようにやっていきたいです。