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【インタビュー】久保藤次郎「仕掛けて、切り拓く」

310月

プロキャリアのスタートからわずか1年半でたどり着いたJ1の舞台。久保藤次郎はいつ何時も自分自身に矢印を向け、道を切り拓いてきた。シーズン終盤戦の切り札として活躍が期待される今、自らがなすべきことーー。愚直に挑戦を続ける男が、名古屋に新たな風を吹かせる。


インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部




加入から約2カ月が経過しました。

久保 チームに合流した時に比べ、確実にコンディションは良くなっています。また、自分のスタイルをチームメイトが把握してくれたことで、よりプレーしやすい環境になったと感じていますね。


グランパスでの初出場となった第24節浦和レッズ戦後、「自分のプレーを表現できたことが大きい」と話していました。チームになじむ上で、重要なポイントになったと感じますか?

久保 そうですね。途中出場でしたけど、ある程度のインパクトを残せたことが今、チャンスを得られていることにつながっていると思います。浦和戦でのプレーは自分にとって大きな意味があったと感じますね。


自身のプレーを表現したことで、どういった変化があったのでしょうか?

久保 周囲とのコミュニケーションが変わったこともそうですが、どちらかと言うと自分の気持ちに余裕が出たことのほうが大きいです。それまでは「自分にもできるのだろうか」、「自分は期待されていないんじゃないか」といった気持ちがどこかにあったんです。でも、自分のプレーを表現していくうちにそういった不安が払拭されていき、「自分もグランパスの一員としてやれるんだ」というメンタリティーになっていきました。メンタルの方向性が変わったことが一番大きいです。


加入当初は「ネームバリューのあるチームメイトに引けを取ってしまう」と話していましたね。

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