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明治安田生命J1リーグ第28節 札幌戦後 監督会見

239月

9月23日(土)、明治安田生命J1リーグ第28節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムで北海道コンサドーレ札幌と対戦し、1-1で引き分け。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。


長谷川健太監督


リーグ戦最後の豊スタだったので、勝って終わりたいと思っていましたが、なかなか2点目というシーンも作れませんでした。一回、前田(直輝)のミドルがありましたが、チャンス的にはほぼ作れなかったと思うので、チームとしてのクオリティーを上げていかなければいけないと思います。ただ、今回は前田とキャスパー(ユンカー)の2トップでやりましたが、感じは良かったかなと。前半は、初めは悪くなかったのですが、徐々に疲れが出始めてキャスパーの(ボールの)収まりが悪くなりがちでした。でも、後半は頭を少しリフレッシュして、個の力で点を取ってくれて、チームにとっても非常に大きな先制点だったと思います。先制点を取ったあとは何回かいい形も見られました。引き続き、チームとしてさらに勝てるようにいろいろと考えていきたいなと思います。ただ、ルヴァンカップでいろいろと試した中で、「一つ光明が見えた」という話をさせてもらいましたが、それを今日のリーグ戦で見せられたかなと。(前節のアビスパ)福岡戦では前田のコンディションもあってできなかったのですが、今日はスタートから起用することができて、一定の結果は残せたと思っています。引き続きブラッシュアップしていけるように、トレーニングしていきたいと思います。


ーユンカー選手はここ最近、リーグ戦でゴールを取れていなくて、監督も懸念していたかと思います。今日は期待していたことをやってくれたと思いますが、一つ懸念が解消された部分はありますか?

本人も点を取れず、なかなかシュートも打てていなかったのでイライラしていたと思います。そういう中で一つ結果を出せたというのは、次節以降は本人も落ち着いて試合に臨んでくれると思いますし、チームにとってもエースが取ってくれたというのは大きな結果だったと思います。また引き続き、いろいろな刺激をチームに与えていきたいと思っています。


ーゴールの形は前半戦で見せたような形だったかと思います。ああいった形を随所で出していければと考えていますか?

ほかのチームが警戒していると思うので、簡単にはいかないと思います。(北海道コンサドーレ)札幌は非常に攻撃的なチームで、危ないシーンもただ人数を掛けなかった部分はありますが、逆に言うとああいうチャンスもあるチームだと思います。そういう中で、キャスパーが個の力を出してくれたというのは、チームにとって大きかったと思っています。


ーユンカー選手を下げたタイミングで倍井謙選手を入れました。ユンカー選手を下げた意図と、倍井選手に対する期待を聞かせてください。

キャスパーは体力的な問題もあるので、90分使うわけにはいかないかなと。もう少し粘った状況の中で、永井(謙佑)を入れられればと思っていましたが、その前に失点をしたので、逆にフレッシュなFWということで永井を入れました。倍井に関してはぶっつけ本番みたいな部分もありましたが、能力という部分では買っている選手です。特にドリブルで剥がすとか振れるというところがこの試合では大事な要素になるので、そういう要素を持った選手という部分で、倍井は能力を兼ね備えた選手だと思っています。永井と2人で前で使ったのですが、なかなか簡単にはやらせてもらえなかったのではないかなと思います。ただ、左サイドに移ってからは持ち味を若干出せたと思います。また大学に戻る形にはなりますが、本人にとってはいい刺激になったと思いますし、1本仕掛けるという部分を作ってくれると思うので、今後の彼の活躍には期待していきたいと思っています。


ー中盤の3枚についてですが、5-3-2のブロックを組む中でスライドしてよく守っていたと思います。一方で前への推進力についてはどう感じましたか? 中盤3枚の攻守の評価について聞かせてください。

よくやってくれたと思います。(中盤の)両脇というのは体力的にキツいポジションだと思うので、内田(宅哉)も森島(司)も疲れた中でしっかりとプレーをしてくれたと思っています。


ーその中でボックスに入るような動きも、というのは求めすぎでしょうか?

そんなことはないと思います。また徐々に慣れていけば。5-3-2のシステムを頭からやるというのは久しぶりでしたし、すべてがうまくいったとは思っていません。ただ、後半はいい時間帯もあったので、そういう時間を伸ばせるように今後もやっていきたいです。だからと言って3-4-3をやめたわけではないので、どちらのシステムも使っていけるようにしっかりと準備していきたいと思っています。