長谷川健太監督
今日は鹿島に対して気持ちで負けないように、と。前回、国立で対戦した時は、鹿島が連勝し始めた状況だったこともあり、相手の様子を伺いながら試合に入ってしまいました。鹿島が強さを取り戻した中で、相手のやりたいことを分析しつつ、今日はしっかりと試合に入って闘うことができたと思います。前線に鈴木優磨や垣田(裕暉)といったフィジカルの強い選手、インテンシティの高い仲間(隼斗)といった選手がいて、彼らのところでひるんでしまうと、一気に試合を持っていかれてしまうと思っていました。立ち上がりから全員でしっかりと試合に入り、サッカーのベーシックな部分で闘えたことが、勝点3を得られた大きな要因だと思います。鹿島とは9月にルヴァンカップで対戦するので、しっかりと準備したいと思います。厳しい試合になると思いますが、ルヴァンでも勝ち上がることができるようにやっていければと思います。
ー国立競技場での試合は課題を突きつけられたようなゲームでした。今日、その時の答えを出すことができたのではないかと思います。
そうですね。ただ、鹿島もいろいろと対策してくると思います。(次の対戦まで)1カ月ほどありますが、しっかりと準備していきたいです。
ー鈴木選手を抑えることがカギだったかと思います。危ないシーンを作らせなかったのでは?
立ち上がりは何回か起点となり、ボールを出されてしまったと思います。気をつけていてもそれをかいくぐってくる力のある選手だなと思います。
ー鈴木選手を抑えるにあたり、内田宅哉選手の活躍が光りました。
内田だけでなく、稲垣(祥)にしてもディフェンスラインにしても、誰かしらは鈴木に対応していました。とはいえ、内田は1試合ごとにたくましくなっていると思います。次の試合でもいいパフォーマンスを見せてほしいです。
ーゴールを決めた野上結貴選手は、ウイングバックでの出場が続いています。彼の評価を聞かせてください。
非常によくやってくれていると思います。鹿島には高さがあるので、セットプレーにおいても防波堤の一つになったと思っています。いろいろな意味で大きな存在だと思います。
ー前節に続き、サイドを崩して最後は逆サイドの選手がゴールを決めました。逆サイドの選手がゴール前に入っていることが重要だと考えていますか?
そうですね。サイドを生かすというのは、3バックのシステムにおける大きなアドバンテージです。クロスの狙いをしっかりと共有して、ウイングバックの選手もいい形で入ることができていると思います。
ー前回の鹿島戦ではセットプレーから失点を喫しました。今日はセットプレーでチャンスを与えなかったように思います。
今日は地の利もありました。雨が降ってグラウンドが柔らかくなり、キッカーにとって難しい状況だったのではないかと思います。相手にいいボールが入らなかったことについては、運もあったのかなと思います。
ー森島司選手を前線で起用しました。狙いを教えてください。
マテウス(カストロ)が抜けたポジションにそのまま入れました。最後は足をつりましたけど、それまでしっかりとプレーしてくれたと思います。試合を重ねるごとにコンビネーションは上がっていくと思いますし、チーム全体が彼の特長を把握していくと思います。終盤までプレーできたことは非常に良かったと思います。
ー選手たちの落ち着きぶりを見ると、リードは1点で十分にも思えました。チームの試合運びをどのように評価していますか?
2点目を取りたかったです。前回、国立で0−2で負けているので、2点を取って借りを返したかったです。後半は決定機と言えるようなシーンをなかなか作ることができませんでした。それはチームとしての課題かなと思っています。