長谷川健太監督
ー仙台には足をつってしまう選手が多かった一方で、グランパスにはそういった選手が見られませんでした。日頃から強度の高い練習、試合をこなしているからこその結果なのでしょうか?
名古屋の暑さだと思います(笑)。仙台の暑さと名古屋の暑さは違うので。右のオナイウ(情滋)選手も最後は足をつっていましたけど、「そこにしっかりとついていけ」という話をしていました。地の利という部分が影響したのかなと思っています。
ー延長戦前半から森下龍矢選手を左サイドで起用しました。オナイウ選手に対応するための選択だったのでしょうか?
はい。後半の途中からそういった感じでしたので、「なんとかそこを突きたい」ということで、延長に入ってから森下を左サイドに回しました。
ーPK戦のキッカーは選手たち自身が決めたのでしょうか?
PKの練習をしているので、状況を踏まえつつ、コーチングスタッフがたたき台を作り、最終的には私が判断しました。今回は有無を言わさずキッカーを指名しました(笑)。
ー今日の試合に向けてPKの練習をしていたのでしょうか?
この試合だけではありません。2回戦の前もやりましたので、そういったことも踏まえて(決めました)。
ー最後はランゲラック選手がゴールを防ぎ、勝利に導きました。彼の評価を聞かせてください。
あれ以上長くなると、誰がどうなるかわからなかったので、ミッチにはなんとか5人目で止めてもらいたいなと、そう願うばかりでした。
ーチャンスを作りながらも決めきれない試合となりました。どのように見ていましたか?
ああなってしまうと、天皇杯独特の雰囲気になってしまいますよね。下のカテゴリーのチームは「倒してやろう」ということで、いつも以上の力が出るものです。逆にカテゴリーが上のチームは「負けられない」という意識が強くなって、だんだんと硬くなってしまうというか。後半の終盤あたりには「延長戦、PK戦になる可能性がある」と感じていました。「1点を取れれば」とも思っていましたけど、ああいう形で取られてしまうこともあります。仕方ないですね、天皇杯というトーナメントですから。勝つことがすべてだと思っています。