6月11日(日)、明治安田生命J1リーグ第17節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムでアビスパ福岡と対戦し、2-1で勝利。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。
長谷川健太監督
タフな試合になることは覚悟していました。そういう展開になった中でしっかりと追加点を取って、2-1で勝ちきることができたというのは、選手たちがよく頑張ってくれたからだと思います。終盤は大きな選手がたくさん出てきてどうしようもない感じだったので、ラインを下げないようにしっかりとラインコントロールをしながら、前の選手にどんどん(プレスに)いかせて、相手にいいボールを蹴らせないようにしました。(途中から)入った選手がしっかりと仕事をして、3点目を取れるようなチャンスが何回かあったと思いますが、ああいうところでしっかりと決めきればしっかりとゲームをクローズできたと思います。ただ、結果的に追いつかれた中でしっかりと勝ちきることができたので、非常にすばらしい勝利になったと思います。
ー前半戦を2位で終えたことについてはどう感じていますか?
勝点35を取れたというのは、すばらしい前半戦だったと思います。ただ、残り17試合あるので、後半戦も一戦一戦、しっかりと闘っていきたいと思っています。
ー今日のゴールで得点数が「25」になりました。昨シーズンは50得点を目標に掲げながらも難しい部分がありましたが、今シーズンは前半戦を終えて半分取りました。
まだあと半分あるので、しっかりと1試合1試合、闘っていきたいと思います。
ー以前の会見では、後半の戦い方を課題に挙げていました。そこが改善された要因はどこにあると考えていますか?
改善はされていないと思いますが、取られたあとのリアクションというか、「いかなければ」という姿勢は良かったと思います。危ない場面を作られる時間だったと思います。負けているチームが後半に勢いを増して入ってくる中で、しっかりと耐えるところを耐えて、相手の隙を突いて2点目を取れれば言うことのない展開だったと思います。そこは相手もあることなので、簡単ではないことはわかっています。ただ、そういうゲームをしていくことで、これからさらに勝点を伸ばすことができると思います。今日は点を取られたあとのリアクションは非常に良かったと思います。リードしてからも(ボールを)取ったあとにパスをつないで、3点目を取れるようなシーンを何回か作ることができたので、2-1になってからは良かったと思います。ただ、1-0での後半の入り方は、褒められたものじゃなかったと思っています。
ー序盤の丸山祐市選手の負傷や2回のオンフィールドレビューなど、トラブルが続いた中で集中力をきらすことなく闘えました。
いろいろなアクシデントがありましたが、集中力をきらさずに全員が闘ってくれたと思っています。大きなけがにつながらないことを祈りたいです。
ー「後半の入りがあまり良くなかった」という話がありましたが、その中でもコーナーキックから流れを引き戻したと思います。セットプレーからの得点が増えていることについてはいかがでしょうか?
非常に集中してやってくれていると思っています。いいボールが入って、中の選手の入りもしっかりと意思統一ができていると思います。今後も難しいゲームではセットプレーが非常に大事になるので、引き続き集中してやっていきたいと思っています。
ー藤井陽也選手はPKを与えてしまいましたが、積極的に攻撃参加をしていましたし、ライン際での攻防でも成長を感じます。藤井選手の評価はいかがでしょうか?
代表に選ばれたくらいの選手なので、しっかりと評価されているのではないかなと思っています。
ー試合中に大きな中断がありましたが、監督から選手たちになにか声を掛けたのでしょうか?
特に声は掛けていません。
ー選手たち自身が円陣を組んでうまく立て直したと。
そうですね。円陣を組んで「さすがだな」と思って見ていました。
ーチームの一体感が高まってきていると思います。
キャプテンがしっかりとチームをまとめてくれているからだと思っています。
ー優勝を狙える順位で後半戦に突入します。優勝するためにはなにがポイントになってくると考えていますか?
風が吹けば、だと思います(笑)。風が吹かないとなかなか難しいと思うので、引き続き目の前の試合を全力で闘うことが大切だと思います。
ーここ最近、ホームゲームで勝利した際に「風」をサポーターと共に歌うようになりました。“風”を起こすために、選手たちにさらに頑張ってほしい部分があれば聞かせてください。
もっとゴールを取ってほしいです。今日も3点目を取るチャンスがたくさんあったと思います。ゴールというのがパワーになると思います。チームに勢いをつけてくれるというか、風を吹かしてくれる原動力になると思うので、ゴールをもっと取って風を吹かせたいと思っています。