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貴田遼河選手 プロ契約締結会見

45月
5月3日(水)、プロ契約締結が発表された貴田遼河選手の記者会見が行われ、貴田選手、山口素弘GMが出席しました。

■山口素弘執行役員ゼネラルマネジャー

まずは、今日は4万人が入って劇的に追いつけて良かった、という試合の感想から入ってもいいでしょうか(笑)? この度、今隣にいます貴田遼河選手とクラブはプロとしての契約を締結したことをご報告いたします。貴田選手はFC多摩からグランパスU-18に入っていただき、順調に成長していただいた部分もありますし、苦労した部分もあります。ただ、昨年も天皇杯に出場し、今年もトップチームでプレーしていますし、アウェイの横浜FC戦で2得点というすばらしい結果を出したというところもあります。いろいろな部分で成長の色が見えましたし、単刀直入に言えば、現状でチームの戦力だと思っています。まだまだ足りない部分もあるかもしれませんが、伸びしろ等も含めて、今回のプロ契約に至りました。(U-18に所属する選手とプロ契約を結ぶのは)クラブとしては3人目になります。前の2人を超えるような前途を今後期待したいと思っています。


■貴田遼河選手

この度、名古屋グランパスとプロ契約をさせていただいた貴田遼河です。中学の時に名古屋グランパスから声を掛けてもらって、中村直志さん(当時スカウト/現U-15・U-12コーチ)だったり、隣にいる山口素弘さんから声を掛けてもらって、自分の選択が正しかったと実感しています。高校生でプロ契約をさせてもらったからには、名古屋グランパスのタイトル獲得に自分の得点で貢献できるように全力を尽くしていきたいと思っています。


■質疑応答

ー率直な今の心境は?

貴田 今の心境は、まずプロ契約できて良かったという想いです。


ープロ契約の話を受けた時の心境は?

貴田 自分は中学生の頃から、「高校生のうちにプロ契約をする」という一つの目標がありました。3試合に出場させてもらってなかなか点を取ることができなかったですが、やっと点を取れて、プロ契約をできた時には「やっとスタートラインに立てた」と感じました。


ーご家族からはどんな話がありましたか?

貴田 プロ契約をしたことに対して、両親や家族はすごく喜んでくれました。ただ、その次の日からは「プロとして、今主力としてプレーしている選手たちの間に食い込んでいけるように」という言葉をもらいました。


ー改めて名古屋グランパスの印象を教えてください。

貴田 自分が中学生の時から、日本を代表するクラブだというのはすごく感じていました。サポーターだったりスタジアムも日本のトップクラスのクラブだなとずっと思っていました。


ー自身の特長、アピールポイントは?

貴田 自分の一番の特長はやはり点を取ることだったり、ペナルティーエリア内で仕事をすることだと思っています。シュートを決めるところ以外にも、ボールを収めることだったり、アシストもできるところが自分の武器だと思っています。


ー山口GMにお聞きします。貴田選手の特長についてはどう感じていますか?

山口 今本人が言ったように、本当に得点ですね。それに尽きると思います。私が初めて見たのは彼が中2の時で、帯広でのジュニアユースの全国大会でした。そこで見たのがやはりゴールでした。そこで中村直志スカウト(当時)にも見てもらって、2人の意見が一致して、まだ中2でしたけど獲得したいということで。すぐに、グランパスのアカデミーの練習に呼んだんですけど、そこでもやはりゴールを決めて。それで今回のプロ契約に至る前の横浜FC戦でもゴールを決めたと。節目、節目でゴールを決めているので、今後もゴールにこだわって、道を切り開いていってもらえればと思います。本当にゴールしかないと思っています。


ーこのタイミングでのプロ契約締結というのは、やはり横浜FC戦での結果が大きかったのでしょうか?

山口 もちろんそれはありますね。昨年から天皇杯に出場して、非常にいいプレーをしましたが、その時は点を取っていないので、もう少し掛かるかなと思いました。そのあと、トップチームのキャンプに参加して、そこでもいいプレーを見せてはいましたけど、そこでも点を取っていなかったかな(笑)。ただ、その悔しさを胸に、アカデミー、U-18に戻って船橋招待やいろいろな招待大会でかなり点を取ったと。そのあたりは当然、我々はアカデミーから情報をもらっています。そういうのを踏まえて、トップチームにまた呼んで、その時にゴールを決めたというのはやはり大きいかなと思います。


ー晴れてプロ契約をかわして、これからどんな活躍を期待したいですか?

山口 先ほど本人も言いましたし、私も言ったように、もう戦力として考えています。年齢は関係なく、高校生だということも関係なく、契約をしたということはもうプロなので。今年はタイトルを獲ることを目標にやっていますので、タイトルを獲るための戦力として、しっかりと活躍してほしいと思います。


ー貴田選手にお聞きします。目標や夢を教えてください。

貴田 今自分がグランパスの選手として掲げている目標は、やはりJ1優勝というところです。自分がその優勝に大きく貢献できるように、点をたくさん取れるようにするということ。そして、自分の最終的な夢は世界一のサッカー選手なので、そこに向けてはここで点を取ることが近道だと思っています。最終的な夢は世界一のサッカー選手です。


ー少年時代に憧れていた選手、目標にしていた選手は?

貴田 小さい頃の憧れの選手はリオネル メッシ選手でした。ただ、今はプレースタイルなどを考えて、バルセロナの(ロベルト)レヴァンドフスキ選手を目標に、プレーを見て、勉強しています。


ープロ契約締結のリリースで「大病を患った」というコメント見ました。いつ頃にどんな病気に罹り、どのように克服したのかを教えてください。

貴田 小学1年生の11月頃に白血病に罹って、約半年ちょっと入院して。いろいろな辛い治療だったりを克服してきました。


ーその時に支えになっていたものは?

貴田 一番はやはり家族です。自分がどれだけ辛い時でもそばにいてくれたのが家族でした。本当に辛い状況でも、お兄ちゃんだったり妹が自分を笑わせてくれて、本当に家族に支えてもらいました。


ー今、同じ病気と闘っている子どもたちに伝えたいことはありますか?

貴田 自分が白血病に罹って入院している時も、「世界一のサッカー選手になる」と思い続けて病気と闘ってきました。まだプロになって間もないですけど、あきらめなければいつか夢は叶うということを、本当に感じられました。自分もまだ子どもですが、小さい子どもたちには、希望だったり夢をあきらめずに持ってほしいと思います。


ーJデビューを果たした今日の試合は4万人を超える大観衆の中でプレーし、劇的な結末をピッチで経験しました。

貴田 4万人のファン・サポーターが、ピッチの上で闘っている自分を応援してくれて、本当に今まで味わったことのない感動を覚えました。強いて言えば自分が点を取って勝ちたかったですけど、ひとまず今日、Jリーグデビューできて良かったです。


ー山口GMにお聞きします。中学2年生の時点で山口GMと中村直志さんが見初めるほど有望な選手だと思います。高校在学中にプロ契約を結んだというのは期待なのか、ここまで育てられたという安堵なのか、心境としてはいかがですか?

山口 安堵は全くないですね。獲得したからには、そうなってもらわないと困るので。それは私もそうですし、中村直志スカウトもそうだと思います。特に中村直志スカウトはFC多摩にかなり足を運んだと思いますし、その時私はアカデミーダイレクターだったので、中村スカウトには、「使命だ」と(笑)。「貴田選手を取るのは使命ですよ」ということを言っていました(笑)。あとは中村スカウトが本当に誠意を持ってスカウトしてくれて、加入すると本人が決めてくれて。あとはまだまだですね。この豊田スタジアムで、今日は4万人集まりましたけど、ああいうファミリーの皆さんの記憶に残るようなゴールをこれから決めてくれないと困りますし、決めてくれるだろうと思っています。そしてゆくゆくは、本人が世界を目指したいと言っているので、まあそういうふうな道に言ってくれれば。そうなったら安堵するかな(笑)。


ー世界のトップにいける素質があると。

山口 素質はあると思いますし、性格的にも持っているかな。あとは、そういうことには運もあるので、運をどう引き寄せるかは本人の努力次第だと思いますし、家族の支えもあると思います。当然、我々クラブもしっかりとサポートしながら、というのはあると思います。


ー今在学している高校に通い続けるのでしょうか?

山口 本人とも話をしましたし、ご家族とも話をして、そのまま高校に通いながらしっかりと卒業すると。非常に大変だと思いますけど、そういう道を選びました。先輩の菅原(由勢)選手もそのような感じでした。ちょっとした話ですけど、菅原選手からも連絡があって、「手助けしますよ」と。どういう手助けかはわからないですが(笑)。「いろいろ相談に乗りますよ」という連絡がきたので、本人にもそれは伝えています。非常に大変かもしれないですけど、そこはしっかりと。プロとは言え、まだまだ17歳です。高校生ともなるといろいろな部分でしっかりとやっていかなければいけません。東海学園高校さんも協力すると言ってくれました。ただ、協力はするけど、最後は自分の努力ですよ、と東海学園高校さんの校長先生、教頭先生に言われました。そういう手助けをしてくれる方がまた増えたので、それに応えるのは本人かなと思います。


ー学校のバックアップというのは、例えば試合日の出欠に関することなどでしょうか?

山口 細かいことは言えないですけど、その都度学校とコミュニケーションを取っています。授業もテストもしっかりとやりながら、卒業できればと思っています。


ー今日の試合で途中出場し、J1デビューを果たしました。プロ選手として初めてピッチに立った感想は?

貴田 プロ選手として出る試合も、二種登録として出る試合も、「点を取りたい」という気持ちに変わりはありません。求められていることも変わっていないので、今は「点を取りたかった」という気持ちが強いです。


ープロ契約をするにあたり、迷いはありませんでしたか?

貴田 高校生のうちにプロ契約することは一つの目標でした。去年、天皇杯に出場させてもらったあとにアカデミーの練習に参加した時、「トップの基準でやり続ける」と思いながらプレーしていました。ただ、なかなか結果を残すことができませんでした。プロ契約をしてずっとトップで練習させてもらうことが成長につながると思ったので、プロ契約を目標としていました。


ープロ選手として結果を求められることに関して、プレッシャーが掛かってくるかと思います。

貴田 サッカー選手として点を取ることがクラブから求められていることです。プレッシャーはありますけど、それを自分の力に変えて、ゴールという形にしたいと思っています。


ーグランパスのアカデミーで過ごしたからこそ成長できたと感じる点は?

貴田 守備の意識や背後へのアクションは変わったと思っています。中学時代は守備に対する意識が今ほど高くありませんでした。現代サッカーではFWも守備をすることは当然ですし、古賀(聡)さん(U-18監督)をはじめアカデミーのスタッフは、守備も自分の武器になるように指導してくださりました。まだまだですけど、守備も自分のプラスになっているんじゃないかなと思います。


ー今後、基本的にはトップチームの練習に参加していくことになるのでしょうか?

山口 はい、そうです。


ーU-18チームは卒業という形になりますか?

山口 卒業と言うとあれですけど、戦力としてトップチームに在籍し、プレーしてもらうと。当然、トップチームの中でも競争があります。うちは3トップと酒井(宣福)選手がいますけど、そういった選手たちに食い込んでいってもらわないと困ります。「のんびり成長していいよ」という考えはないです。


ーU-18のチームメイトに対して、どういった気持ちを抱いていますか?

貴田 難しいですね(笑)。アカデミーの選手たちもトップチームを目指してやっていると思います。自分が点を取ることが刺激になると思います。


ー苦労することもあったかと思います。努力してきたことは?

貴田 アカデミーに入ってから結果が出ない時期もありましたけど、ゴールに向かい続ける気持ちは変えませんでした。それは指導者に教えてもらうことではなく、自分で意識してやっていくところだと思っています。父とサッカーをやり続けてきた中で、常に意識するべきことだと思っていたので、苦しい時期も意識してやっていました。


ー進路に関して、グランパスのアカデミー以外にもいろいろな選択肢があったかと思います。グランパスのアカデミーに決めた理由は?

貴田 山口素弘さんと中村直志さんが毎週のように東京に足を運んでくれました。「求められているクラブでプレーしたい」という気持ちがあったので、それが決め手になりました。


ーグランパスというクラブに対してどういった気持ちを持っていますか?

貴田 クラブが自分に期待してくれていることは理解しています。クラブのために結果を残すことが一番の恩返しだと思っているので、点を決めて恩返しをしたいと思っています。


ーアカデミー時代は「1試合3得点を狙っている」と言っていました。

貴田 今も3点を取ることが目標です。点を取り続けることが大事だと思います。試合に出た時に目標とするのは3得点ですが、まずはリーグ戦での初ゴールを目標にしてやっていきます。


ー小学1年生の頃、白血病と診断され時はどういった心境でしたか?

貴田 小学1年生ということもあり、どれぐらい重い病気なのか、理解できていなかったです。自分自身、重いことだと捉えていなかったですけど、父や母がすごく落ち込んでいた記憶があります。


ープロサッカー選手を目指す上で、大きな壁が立ちはだかったかと思いますが、どのように捉えていましたか?

貴田 辛い治療を重ね、苦しかったですが、いつも家族と「世界一のサッカー選手になる」と話していました。それが支えになったと思います。


ー半年ほどの入院生活の中で、サッカーに触れる時間、サッカーを考える時間はありましたか?

貴田 サッカーに触れる時間はあまりなかったです。ベッドから降りれないこともありましたから。サッカーのゲームをしたり、父とサッカーの話をすることはありました。


ー辛い治療とはどういったものだったのでしょうか?

貴田 精神的にキツかったです。いろいろな薬を飲みましたし、髪の毛が抜けてしまうこともありました。肉体的にもそうですけど、メンタル的にすごくキツかったです。


ー「サッカーができるようになるのか」という不安はありましたか?

貴田 そう思うこともありましたが、家族が支えになってくれて、自分に寄り添ってくれました。「世界一のサッカー選手になる」と話していたことが支えになっていました。


ーご両親から掛けられた言葉で記憶に残っているものはありますか?

貴田 ずっと「世界一になる」と言ってくれていたことですかね。


ー貴田選手が考える世界一のサッカー選手とは?

貴田 バロンドール(世界年間最優秀選手)を一つの夢として持っています。


ー世界一のサッカー選手になったら、人に与える影響も大きくなるかと思います。

貴田 見てくださる方に勇気や幸せを与えたいと思っています。自分も重い病気に罹りましたけど、病気で苦しんでいても「なにかで一番になりたい」という子どもたちが世界中に数えられないほどいます。自分が世界で活躍することにより、夢や希望を与えられると思っています。あきらめない大切さを伝えられるような選手になりたいです。


ーアカデミーでは先輩たちから学ぶことも多かったかと思います。トップチームに昇格できなかった先輩たちの想いも背負って戦うことになるのでは?

貴田 特に明治大学の真鍋隼虎くん、中央大学の遠山湧斗くんは、影響を与えてくれた選手です。隼虎くんは1試合に1点取っていて、目標としてきた選手です。「点を取ってチームを勝たせたい」という気持ちは隼虎くんの背中を見て思ったことです。湧斗くんは「点を取って勝たせる」という気持ちもそうですけど、「チームのために走りきる」という姿勢に心を動かされました。自分はそういった選手たちのおかげでここに立てていると思うので、学んできたことをトップチームでも出せるようにやっていきたいです。


ー昨季の天皇杯に出場してから伸びている印象があります。試合後に意識したことや変化したことはありますか?

貴田 天皇杯に出させてもらって感じたこととして、「やれなくはない」と感じました。点を取ることはできませんでしたが、トップの基準でやり続ける、アカデミーの基準を上げるということをずっとやり続けてきました。そういうところは天皇杯が終わって自信になりましたし、それがつながったのかなと思います。


ートップとアカデミーとではやり方に違いがあり、難しい部分もあったのではないでしょうか?

貴田 アカデミーは戦術なしで自分たちがやるサッカーを貫きますが、トップはしっかりとした戦術がありますし、組織として動いていくと感じます。そこに関してはすごく脳を使いましたし、大変でしたが、今はトップでやらせてもらってそういった経験が生きているので、良かったかなと思います。


ーチームで練習していて、「ここを伸ばしていかないと通用しない」と感じているところはありますか?

貴田 一番は得点のところです。リーグ戦でベンチに入らせてもらっていますが、あそこ(カップ戦)で点を取れていなかったらメンバーを外されていたと思いますし、それがトップの世界だと思います。得点の部分は常に求め続けて、早くJリーグで点を取れるようにやっていきたいと思います。


ー長谷川健太監督は貴田選手のボールキープ力を評価されていますが、ボールキープに関して意識していることはありますか?

貴田 一番意識しているのは体の使い方です。相手とボールの間に常に自分の体を置き続けることだったり、相手が足を出すタイミングにブロックしたりすることは意識しています。


ーそういった技術はいつ頃身につけたのでしょうか?

貴田 アカデミーに入ってからだと思います。ゴールキックやパントキックを収められるように、というのは父と話してきましたし、自分の足りないところでもありました。どうやったら失わないか、練習でも常に考えていたので、それが武器になったかなと思います。


ー一部では「大迫二世」という声も上がっていますが、参考にしている選手や目指している選手はいますか?

貴田 先ほども言いましたが、レヴァンドフスキ選手は試合前や生活している上で多く観ています。


ー国内の選手で目標としている選手は?

貴田 キャスパー(ユンカー)選手は一緒に練習していて「違うな」と感じることが多いです。試合を見ていても(ボールを)失うことが少なかったり、点を決めきる力がすごいので、身近な存在として目標にしている選手です。


ー今日の試合は元日本代表の選手たちがプレーしていましたが、どういう気持ちで見ていましたか?

貴田 小さい頃から見ていた選手たちがプレーしていましたが、プロとして自分がピッチに立つ以上は関係ないと思うので、そこはあまり意識していませんでした。


ー将来的には、海外でプレーしたいのでしょうか?

貴田 将来的には海外でプレーしたいという一つの目標がありますが、それはグランパスのタイトル獲得に大きく貢献してからだと思います。国内で結果を出してから海外に行くことが一番だと思います。今はJリーグやルヴァンカップなど、多くのタイトルを獲ることを考えています。


山口 そのくらいの選手になってほしいかなと。グランパスで結果を出したら当然評価は上がると思うので。


ー貴田選手のプロ契約が決まって最初に掛けた言葉は?

山口 なにか言ったかな……(笑)。「プロ契約をしてくれ」と言って嫌とは言わないと思っていましたし、(ルヴァンカップで)2点取ったあともそうですが「これからだね」と。周りからの見られ方も含めていろいろなことが変わるけど、しっかりと地に足をつけて、自分の想いをしっかりと持って頑張れ」と優しい言葉を掛けました(笑)。


ー厳しい言葉はこれから?

山口 そんなことはないですよ(笑)。うちに入ってくれるという返事までは優しくしましたが、うちに入ると言った瞬間から厳しいことしか言っていないかな(笑)。今日も「記者会見があるとわかっているんだから、点を取って記者会見すればもっとにぎやかになるな」という話をしました(笑)。


ーグランパスで希望する背番号はありますか?

貴田 自分は9番と10番が好きなので、いずれはその番号を着けられればなと思います。


山口 昨日アカデミーの練習を見に行った時に古賀監督がほかの選手に発破をかけていたというか、「身近にいる選手がプロ契約したことを感じ取れ」ということを言っていました。ほかの選手にとっても刺激になったと思うし、すでに二種登録をしている選手が4人いるので、今後そういうチャンスが来た時にどうするか。古賀監督は「遼河は特別なことをしたわけじゃない。来たチャンスに対して結果を出した。結果を出すために覚悟を持ってやった」と。ほかのアカデミーの選手にも「覚悟を持ってやれ」と、すばらしい言葉を掛けていました。それに応えようとしているのが今のU-18の選手かなと。今後、そういった選手がもっと出てくることを期待しています。