NGE

明治安田生命J1リーグ第10節 横浜FM戦後 監督会見

294月

4月29日(土)、明治安田生命J1リーグ第10節が行われました。名古屋グランパスは日産スタジアムで横浜F・マリノスと対戦し、1-1で引き分け。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。


長谷川健太監督


展開的に言えば、もう1点取りたかったなと。2点目を取っていれば勝てた試合だったと思いますが、“たられば”を言っても仕方ないです。前半からチームの狙いを全員が遂行してしっかり闘ってくれたと思います。1失点は仕方ないと思いますし、1点取られるくらいの覚悟でやっていました。チームとしてはもう1点取れればなにも言うことのない試合だったと思います。ただ、アウェイで勝点1というのは悪くない結果だと思うので、ポジティブに捉えて次の試合に向けてしっかりと準備していきたいと思います。


ーチームとして狙いどおりの試合の入り方だったと思いますが、監督としては試合の終わらせ方も考えていたと思います。そのあたりはうまく表現できましたか?

もう一つ、パワーがほしいなと思っていましたが、出ているメンバーがしっかりと闘ってくれていたので、なかなかもう一手に踏み込めませんでした。


ー前半、ボールの奪いどころが明確になっていて、うまくハメることができたと思います。その中で前半で1得点に終わってしまったことが結果的に響いたのでしょうか?

後半もセットプレーを含めてチャンスはあったと思います。例えばクロスの最後の精度だったり、そういうディテールについては選手にも試合前に話しました。(横浜F・)マリノスもデザインされたチームだと思うので、そういうチームと対戦する時には、ディテールにこだわったチームが、またそういう部分をしっかりと遂行できたチームが勝利すると。例えば、クロスもフリーで上げている中で、中もフリーなのに1枚のディフェンスにクリアされてしまうとか。ああいう場面のラストパスのクオリティーもさらに上げていく必要があると思います。


ー酒井宣福選手がリーグ初先発となりました。キャスパー ユンカー選手のコンディションが上がらない中での先発だったのか、戦術的なことを考えての先発だったのか、どちらでしょうか?

キャスパーはコンディションが不良で、練習にあまり参加できていませんでした。今日もあまりいいパフォーマンスではありませんでした。湘南(ベルマーレ)戦で少しけがをしましたが、大きなけがではなかったので、状態的にはやれる状態ではありました。明日のリバウンドを見ながら、次の試合をどうするのか決めていきたいと思っています。


ー森下龍矢選手が2試合連続でゴールを挙げました。昨シーズンからの成長や上積みを感じますか?

左サイドでも非常にのびのびとプレーしてくれていると思います。昨シーズンは右サイドが主戦場でしたが、今シーズンは両サイドでやれるということで、トレーニングもしています。そういう意味ではプレーの幅が広がっていると思います。


ー前半、マンツーマン気味に相手をハメにいきました。そのあたりの戦術的な狙いと評価をお願いします。また、酒井選手の評価も聞かせてください。

酒井に関しては疲れていたので交代しましたけど、しっかりとチームのタスクをこなしてくれたと思っています。昨シーズン、マリノスには2戦とも負けてしまいましたし、ここ数年(アウェイでは)なかなか勝てていないので、昨シーズンの反省も踏まえていろいろと対策はしたつもりです。今回初めてというわけではなく、一つの戦術としてキャンプから落とし込んだものを、と。彼らのボランチ、トップ下のところをフリーにすると攻撃が流れてしまうので、そこをどうやって断つのかは一つ大きなポイントだったと思います。当然、どのチームも研究していると思いますが、(アンデルソン)ロペスからエウベルのライン、ロペスが右サイドで落ち気味な形でやっているのはわかっていました。それに対しての対策もしっかりと持った中で、選手たちも理解しながらやってくれたんじゃないかなと。喜田(拓也)の得点は仕方ない部分があると思いますし、喜田を褒めるべきだと思います。ただ、今まで以上にチャンスをたくさん作れたと思うので、決めきるところが大事だったと思いますが、“王者”マリノスを相手にアウェイでの勝点1なので、良しとしなければいけない部分もあると思っています。


ー今日は女性審判が主審、副審を務めました。J1初の試みとなりましたが、どのように捉えていますか?

非常にいい試みだと思います。ただ、選手がストレスを抱えていた部分もあったと思います。これがスタートだと思いますし、これからいろいろな形でもっと経験を積んでくれればなと。主審の山下(良美)さんは、ワールドカップのレフェリーにも選ばれているので経験値は高いと思いますが、副審に関しては初めての試みだったと思います。「時代だな」と思って見ていました。