「チャレンジし続けること」
永井謙佑は掲げたテーマに取り組み続け
好調のチームを牽引している。
転機になったと語る柏レイソル戦から
さらに威力を増した攻撃力。
そして、先頭を切って作り上げてきた
“一体感”を武器に上位決戦へと挑む。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
今シーズンここまで公式戦13試合で9勝3分け1敗と好調です。内容的にも手応えを感じているのでは?
永井 そうですね。試合を重ねるごとに良くなっていますし、キャンプから徐々につかめてきています。自分の中では、(第4節の)柏(レイソル)戦ぐらいでチームとしてのやり方を整理できて、はっきりしました。そこからはチームの状況を見ながらうまくやれているかな、という感覚があります。
具体的にどんなところがはっきりしたのでしょうか?
永井 僕自身、シャドーのポジションを今年からやったので、キャンプからいろいろ考えながらやっていたんですが、パスを選択するのか、ドリブルでボールを運ぶのか、という判断であったり、パスを受ける位置がはっきりつかめました。それまではドリブルをすればいいところでパスをしてしまってうまくいかない部分があったので、うまく自分の中で整理できたと思います。
それはキャスパー ユンカー選手やマテウス カストロ選手らと話をして改善したのでしょうか?
永井 いや、試合の映像を観てっていう感じですね。(第3節のサガン)鳥栖戦で僕自身のイージーミスが多かったので、そこから反省しながらっていうのがありますね。そこからはうまくアシストできたり、ゴールを取れるようになってきました。あとは(和泉)竜司やモリ(森下龍矢)とのポジショニングの関係だったり、お互いがうまく良さを出せるように心掛けていることも関係しているかなと思います。
左サイドもかなりいい関係ができています。それぞれに特長がある中でどういったことを意識していますか?
永井 竜司はボールを失わないので、竜司が受けられるスペースを意識しています。モリは縦への推進力があるので、その彼の良さを出してあげられるように、というのは考えています。僕が受けてモリを走らせて仕掛けさせたりとかね。最近で言うと、(川崎)フロンターレ戦でモリがシュートを打った場面みたいに、僕が運ぶことでモリが上がってくることができるので、そこでシンプルに使ってあげることは意識しています。
前線の連係も日に日に高まっていると思います。
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