NGE

明治安田生命J1リーグ第8節 川崎F戦後 監督会見

144月

4月15日(土)、明治安田生命J1リーグ第8節が行われました。名古屋グランパスは等々力陸上競技場で川崎フロンターレと対戦し、2-1で勝利。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。


長谷川健太監督


久しぶりに川崎(フロンターレ)に勝つことができて、率直にうれしいです。チームの狙いをしっかりと頭に入れながら、全員がハードワークしてくれたと思います。等々力(陸上競技場)で勝つのは簡単ではないです。もう1点取れれば、もう少し楽な展開になりそうな感じではあったのですが、やはり簡単には勝たせてもらえないなと。ただ、1点を取られたあとも最後までしっかりと闘うことができました。試合前に「特別なことはなにもないので、今までやってきたこと、積み上げてきたものをしっかりと出そう」という話をして、それが表現できたのではないかなと思います。川崎に勝つことができて自信になったと思うので、さらに上積みができるようにしっかりと準備をしていきたいと思っています。


ー等々力陸上競技場では、グランパスとしては2012年以来、監督としても2018年以来の勝利でした。ようやく壁を乗り越えたと言えるかと思います。

一つ大きな壁だったというか。FC東京時代、多摩川クラシコでボコボコにされたことも多々あったので、川崎に勝つ術はないのかなといろいろと自分の中でも探しながら、ここ数年やってきました。その中で、こういう形で結果を出せたというのは、今まで少しずつ積み上げてきた部分が間違っていなかったということだと思います。これからどれだけ磨きを掛けていけるかどうかだと思います。一度勝ったからといって誇れるものはなにもないですが、そのくらい大きな壁と言えるチームではありました。勝ったあとは「こんなものか」と思うのですが、徐々にうれしさを感じると思います。帰りの新幹線は、ニタニタ笑いながら帰るのではないかなと思います(笑)。


ー先日の浦和レッズ戦では、交代カードを切る決断が難しかったと思います。今日は早いタイミングで交代に踏みきりましたが、意図を教えてください。

勝っていたので。酒井(宣福)を入れて、しっかりと前線で潰れ、起点になってほしいなと。その中でチームとして3点目を狙っていましたが、キャスパー(ユンカー)と永井(謙佑)はお役御免ということで、あの時間に交代に踏みきりました。


ー前半終盤はうまくビルドアップができない状況で、流れが行ったり来たりしていた部分もあったと思います。その中で、あの追加点は大きかったと思いますが、いかがでしょうか?

川崎相手には行ったり来たりの展開がいいんです(笑)。行ったり来たりしないと点にならないので、行ったり来たりの展開に持ち込むことが大事でした。


ーこれで前線の3トップ全員が得点を挙げました。

やっとマテウスも点が取れたので、その3人に加わる選手という部分に次のルヴァンカップで期待したいと思います。


ーカウンターを狙う上で、どこでボールを奪うかが重要になると思います。奪いどころについて聞かせてください。

詳しく話すこともできますが、また次の対戦がありますし、調子に乗ってベラベラとしゃべって次にそれが使えないということもあるので、なかなか簡単には言えません。ただ、うちの3トップを生かす展開に持ち込むには、今言ったように行ったり来たりの展開がないと(いけない)。ずっと押し込まれた展開になると攻撃にならないので、取ったあとにどこを起点にできるかどうか。そういう意味では、永井(謙佑)やキャスパー(ユンカー)が攻撃の起点になってくれたと思います。川崎がいろいろと手を打ってくるだろうと思っていましたが、4枚替えしようとしていた中で向こうに得点が生まれました。最後の最後まで展開がわからない中で、どうしなければいけないのか、選手たちと話して準備をしたので、最後までチームとしてバランスを取りながらできたと思います。川崎の精度に助けられた部分もありますが、うちの選手も川崎の「どこを」というところをしっかりと理解して闘ってくれたと思います。そういう意味で、鬼木(達)監督は途中で家長(昭博)を外してフレッシュなメンバーを入れ、なんとか活路を見出そうと手を打ってきたのではないかと思います。