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【新加入選手インタビュー】和泉竜司「信頼してもらうにはプレーで示すしかない」

812月

4シーズンぶりにグランパスへ復帰することが決まった和泉竜司選手にインタビューを実施。移籍の経緯やクラブを離れた3年間で得られたもの、グランパスファミリーへの想いについて語ってもらった。


インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部


4年ぶりのグランパス復帰が決まりました。現在の心境を教えてください。

和泉 グランパスに戻ってくることができ、率直にうれしいです。戻ってきたからにはチームの力になるために頑張りたいと思っています。


移籍を決断するにあたり、さまざまな葛藤があったかと思います。

和泉 オファーをもらった時は、すごくありがたいというか、感謝の気持ちが強かったです。「選手として成長したい」、「タイトルを獲りたい」という気持ちを抱いてグランパスを離れましたが、鹿島(アントラーズ)での3年間でタイトルを獲得することはできませんでした。そんな中で、「グランパスに戻ってもいいのか」という迷いがありました。ただ、自分の中でグランパスが特別なクラブであることに変わりはなかったです。「タイトルを獲るために力を貸してほしい」という言葉を掛けていただき、「もう一度、グランパスのために闘いたい」と思ったので、移籍を決断しました。


一番の決め手はグランパスへの想いだったと。

和泉 そうですね。もう一度、グランパスでプレーするチャンスをもらえて、このクラブでタイトルを獲るために闘えるなら、グランパスファミリーの皆さんと喜びを分かち合えるなら、と思いました。いろいろと考える中で、グランパスに対する想いが強いんだなと改めて感じました。


鹿島に在籍していた期間も、グランパスに対する特別な感情に変わりはなかったんですね。

和泉 もちろん、鹿島の一員としてチームのためにプレーしていましたけど、グランパスにはほかのクラブとは異なる感情を抱いていました。グランパスがルヴァンカップで優勝した時はすごくうれしかったですしね。離れてはいましたけど、自分にとって特別なクラブであることに変わりはなかったです。


鹿島で過ごした3年間で、さまざまな経験をされたかと思います。和泉選手にとってどのような時間になりましたか?

和泉 環境が変わったことで、トレーニングや日常生活も大きく変わりました。僕が移籍したタイミングは、クラブとして変わろうとしていた時でした。結果としてタイトルを獲ることができませんでしたが、毎年上位でシーズンを終えていました。監督交代も含めてさまざまなことがありながらもなぜ上位争いができるのか、鹿島の一員になって感じることができたのはいい経験になったと思います。チームとしても個人としても納得のいく結果は得られませんでしたが、3年間、鹿島でプレーできて良かったと感じています。


自身に求められる役割や出場するポジションの変化など、多くの経験をしたのでは?

和泉 グランパスでいろいろなポジションでプレーしたことで、監督交代やシステム変更によりポジションが変わってもうまくプレーできたと思います。監督が求めていること、自身がやるべきことを理解した上でプレーできたんじゃないかなと。選手としての幅は広がったと感じています。どのポジションで試合に出ても、自分の良さ、攻守で強みを出すということに関しては、さらに伸ばすことができたと思います。


特に鹿島はトレーニングの強度が高いと聞きます。そういった環境でプレーすることで得られたものは?

和泉 加入してすぐに強度の高さ、激しさはすごく感じましたね。大げさに言えば喧嘩をするぐらいの激しさがあるというか。さまざまな監督の指導を受けましたけど、ポゼッションを志向する監督の下でも高い強度を求められました。鹿島でプレーしたことで、強度、プレースピードは上がったんじゃないかなと思っています。


高いレベルを求められる中で、グランパスで磨いた「止める、蹴る」をはじめとする基礎技術は、自身の大きな武器になったのでは?

(残り: 2400文字 / 全文: 4015文字)

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