稲垣祥選手

ー来シーズンに向けて、今日の試合を勝って終えるか、引き分けて終えるかで大きく変わってくると思います。

こういう試合をずっと引き分けていたのが今シーズンだったので、ラストの時間で押し込んで、チャンスが増えてくる時間帯で仕留めきることができたのは1つ大きなことだったかなと思います。

ー今日の試合と今までの勝ちきれなかった試合ではなにが違ったと感じていますか？

現象として相手が1人少なくなったのは大きかったと思います。あとは後半に選手が代わったことでボールの動かし方に少し変化を加えられて、代わった選手の色を出していけたのも大きかったと思います。

ー中断期間に補強をして、後半戦は試合の途中で流れを変えることができるようになったと思います。前半戦と後半戦を比べると後半戦のほうが手応えがありますか？

そうですね。後半戦に入ってからのほうがゲームに締まりが出たし、途中からの厚みも増えました。そういった安定感を含めて良くなったかなと思います。

ー今シーズンの失点数は優勝した横浜F・マリノスと並んでリーグ最少ですが、得点数が伸びませんでした。そのバランスを改善するのは難しい作業になると思います。

そこは今年も取り組んでいたのですが、得点数が伸び悩んでというところで。簡単な作業ではないことは今年みんな経験しているのでわかっていると思います。そこにチャレンジするというのは、このクラブにとって大きな大きなチャレンジかなと思います。そう簡単ではないけど、やりがいがすごくあるかなと思います。

ーそういったことも含めて、来シーズンに向けてのやりがいは？

僕自身、やりがいというよりとにかく結果を出していかないといけない年だと思っています。今年のこういう成績、サッカーを肯定するためにもやはり結果が必要になる年だと思うので、そこにこだわっていきたいです。

ー向上させていくためにより積み上げていきたいところは打って出る時のスピード感なのか、最後の場面でより集中しなければいけないのか。どう感じていますか？

いっぱいあると思いますよ。集中するのは当たり前です。ただ、最後の崩しのエリアで引き出しを自分たちでいくつか作れるか。しかもそれがかなりレベルの高いものでないといけないというところで、そういった引き出しをいくつかでいいと思うので、作れるか作れないかで変わってくると思います。

ー先日、「今シーズンを振り返っていかがですか？」という質問をしたら「考えておきます」ということでした。

まだ考えていないです（笑）。すみません、考えておきます。

永木亮太選手

ーJ1通算250試合出場を達成しました。現在の気持ちを教えてください。

今日、最終節で勝てたことがうれしいです。

ーチームでの取り組みが実りましたね。

そうですね。自分は夏からの加入でしたけど、徐々に積み上げていって、前節もいい形で勝てましたし、今日も最後の最後に相馬（勇紀）がみんなの気持ちを凝縮したゴールを決めてくれました。終わり方としては良かったんじゃないかなと思います。

ーこれまでのキャリアを振り返っていかがですか？

大学卒業後、湘南（ベルマーレ）からスタートして、鹿島（アントラーズ）へ行き、また湘南へ戻って、今は名古屋にいると。こういう経歴になると思っていなかったので、ここまでプレーできていることも幸せですし、鹿島でタイトルを獲ることもできました。自分だけでなく、周りのサポート、チームの環境があってこそのことです。自分も褒めてあげたいですけど、周りの人たちに感謝したいと思います。

ー特に印象に残っている試合はありますか？

やはり鹿島の選手としてJリーグのタイトルを獲った浦和（レッズ）戦は、今までのサッカー人生で一番うれしかった試合です。試合が終わったあとに初めて感動した試合でした。

ーこれまでに自身の支えとなっていたものは？

毎日の練習で、自分にできることを精いっぱいやってきたつもりです。それがここまでプレーできている一番の要因だと思います。

ー今後の目標を教えてください。

鹿島では40歳近くの年齢でプレーしているすばらしい選手を見てきました。僕は34歳ですけど、まだまだできると思っているので、高みを目指してできる限りサッカーをしたいと思っています。突っ走っていきたいと思います。