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JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第2戦 浦和戦後 監督会見

118月
8月10日(水)、JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝の第2戦が行われました。名古屋グランパスは埼玉スタジアム2002で浦和レッズと対戦し、0-3で敗戦。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。

長谷川健太監督


名古屋のファミリーの皆さまに埼玉スタジアム(2002)まで来ていただき、声を出して選手を精一杯応援してくれたことに感謝したいと思います。そういうファミリーの皆さんの気持ちに応えられることができなかったこと、連覇を望んでいたと思いますが、ベスト8で潰えてしまったことを本当に申し訳なく思います。ただ、選手は今日の試合も出しきってくれました。前半も悪い展開ではなかったと思いますが、クロスに対して2人もいて競り負けてしまったことは、対応の甘さがあったかと思います。ああいうところから浦和レッズにペースを握られ、セットプレーから2点目を取られました。

 

ただ、後半も「1点取れば状況は一変する」ということで選手たちもしっかりと落ち着き闘おうと、しっかりと前線にパワーを持ちながら相手のカウンターに対してもしっかり受け止める形で後半45分を闘ってくれたと思います。最後、江坂(任)選手に1点取られましたが、この3連戦、難しい状況の中でファーストレグとリーグ戦のホームで闘った2戦ではいい形でゲームができました。ルヴァンカップはベスト8で負けてしまいましたが、ここまでいろいろな選手が出て、グループステージもギリギリのところで(勝ち上がることができました)。勝たなければいけない清水エスパルスとのアウェイゲームでなんとか1-0で勝利し、首の皮一枚つながって最終節の徳島ヴォルティス戦につなげました。いろいろな選手がこの大会でプレーし、若い選手、吉田温紀も点を取ったり、いろいろな選手がこの大会で経験を積むことができ、チームとしても難しい時期もありましたが、こういう厳しい闘いを踏まえて経験値を高めることができたと思います。すばらしい大会に出てベスト8まで進めたということは選手たちを誇りに思いますし、頑張ってくれたと思います。ファミリーの皆さまには連覇を期待している方も多かったと思いますが、それを成し得ることができず、自分自身の力のなさを感じています。また次の機会でしっかりとチャンピオンを目指して闘いたいと思います。浦和レッズはすばらしい戦いをしたと思いますし、我々の思いも含めて、大会でいい成績を収められるよう心から願っています。

 

―前半は主導権を握る時間帯もありました。攻撃についてはどのように感じましたか?

前半、悪くはなかったと思いますが、決定機という面ではそれほど数多くは(なかった)。浦和は(アレクサンダー)ショルツ選手や酒井宏樹選手を起用し、決定機を多く作れませんでしたが、浦和が奪いにくる中でしっかりと(ボールを)動かし自分たちのリズム、テンポを作り出せていたと思います。クロス対応というシンプルなところでやられてしまい、甘さを実感したと思いますが、攻撃に関しては前半は悪くなかったと思います。

 

―ハーフタイムで4枚のカードを切りました。狙いを聞かせてください。

延長戦になることがない状況でしたので、(残りの)45分ですべてを出そうと。1点取れば流れは変わりますので、そういう期待も込めて同時に交代させました。

 

―ゴールが必要な中で取ることができませんでした。ここ数試合、複数得点を挙げる試合が続きましたが、次の段階にいくためにはこういう試合での得点が必要だったのではないでしょうか?

おっしゃるとおり大切ですが、簡単ではありません。前回のリーグ戦での永井(謙佑)やマテウス(カストロ)に対し浦和も研究してきたと思います。組み合わせも前線で変えましたが、プラスアルファのタレントという部分では、我々も復帰してきていますので、こういう点を取りたい展開でパワーアップできるようにしていかなければいけないと思います。ただ、ウイングバックを含めて連戦という面はあったので、そういう意味ではしっかりプレーしてくれたと思います。

 

―レオ シルバ選手の交代は意外に感じました。プランどおりだったのでしょうか?

レオも今日はミスが多かったですし、年齢もあり、全部出しきってしまうとまた中3日でサガン鳥栖とのリーグ戦もありますので。もちろんルヴァンカップも大事ですが、リーグ戦も大事な状況です。コンディションも含め、稲垣(祥)と交代させました。状況によっては(出場を)引っ張ろうかと思っていましたが、前半で2点取られたことで、すぱっと交代させました。

 

―今日は声出し応援がある中での試合でした。失点シーンも含め、そのような状況も作用したのでしょうか?

久しぶりに両チームのサポーターのチャントを聞き、やはり「いいな」という感じはしましたし、こういう形で日常が早く戻ってくることを望みます。ある選手は久しぶりの声出し応援がある環境の中で「緊張しました」という話しもしていました。2年間ほど(サポーターが)声を出せない状況で試合をしていましたが、埼玉スタジアムで両チームのサポーターが選手を応援してくださり、いい雰囲気で試合をすることができました。その中で勝ちたかったですが、残念ながら結果は出せませんでした。

 

―観客席の声が響いて選手間の連携が取れないなど、難しい影響もあったのではないでしょうか?

それもあったと思います。声が通らないという久しぶりの状況でプレーした選手もいましたので、そういった難しさはあったと思いますが、これも我々が慣れていかなければいけません。両チームのサポーターの皆さんに感謝したいと思います。