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明治安田生命J1リーグ第23節 札幌戦 前日監督会見

297月
7月29日(金)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、30日(土)に行われる明治安田生命J1リーグ第23節の北海道コンサドーレ札幌戦に向けて、長谷川健太監督がオンラインでの記者会見を行いました。

長谷川健太監督


ー中断期間中はどこに重点を置いて練習していましたか?

少し長い休みになったので、まずは体をしっかりと動かすということと、新加入選手が加わったので、しっかりとすり合わせることです。時間的にはそんなに多くの時間を取ることができなかったので、あとは(実戦で)やりながらという形になるかなと思います。戦力になってもらわないといけない選手ばかりなので、再スタートという形で、チーム一丸となって闘っていきたいです。


ー新戦力が加わって、どのような手応えを感じていますか?

みんな精力的にやってくれているので、期待したいと思っています。


ー新型コロナウイルスの影響などで順風満帆とはいっていないと思いますが、既存選手との融合具合はいかがですか?

おっしゃるとおり、(活動が)止まった期間が長かったので、まずはしっかりと心肺機能を戻す作業から始めて、そこから(北海道コンサドーレ)札幌戦に向けて準備をしました。しっかりとすり合わす時間はあまり多く取れなかったのですが、そういう中でも一人ひとりが精力的にやってくれたので、いい準備ができたと思っています。


ー選手起用が少し変わってくると思います。考え方としてはゼロベースで決めるのか、これまでの信頼を含めて決めるのか、どちらになりますか?

開幕当初から言っていますが、結果を残す選手を使っていきたいと思っています。特に前線の選手は結果を求められるポジションですから。そういう意味ではリスタートなので誰にもチャンスがあります。既存の選手であっても、結果を残してくれれば(使いたい)。新加入選手が加わって、ポジティブな競争ができるようになると思います。そういう中で、結果を残す選手が出ることを期待したいです。いい競争ができれば、自然と結果もついてくるのかなと思います。


ー先日、EAFF E-1サッカー選手権を闘った日本代表に中谷進之介選手と相馬勇紀選手が選出され、相馬選手はMVPを受賞しました。2人の評価はいかがでしょうか?

きっちりとプレーしてくれたと思います。名古屋でやっていた部分を評価されて、もちろん今までの彼らの実績を評価されて(代表に)選ばれた部分もあると思いますが、やはり今シーズンのプレーということだと思います。また、代表に入ってすぐ結果を残せたということは、我々のトレーニングやここまでの活動が悪くなかったという証明にもなると思うので、彼らの活躍は残されたメンバーに対して大きな自信を与えてくれたと思います。相馬に関しては、MVP受賞を起爆剤にして、さらなる飛躍を期待していきたいと思います。


ーチーム内で断続的に新型コロナウイルスの陽性判定者が出てしまい、特にスタッフの方が多く、練習を回す部分でも苦労があったと思います。

スタッフのほうが罹患してしまって、チームに迷惑を掛けてしまい申し訳ないと思っています。当然、(感染が広がっている)BA5株には気をつけてはいて、みんな感染予防などをしっかりしてくれていましたが、それでも罹ってしまう状況なので、致し方ない部分はあると思います。その中で、選手たちもそういう状況を理解してトレーニングしてくれていました。一時はバッと出ましたけど、そこから下火になって。それでも断続的に出るというのは、新型コロナウイルス、BA5株の怖さなのかなと思います。


ー新戦力が入って楽しみな半面、リーグ戦の残りは13試合と時間は限られています。いかに早く馴染んで戦力になってもらうかが重要だと思います。

本当におっしゃるとおりで、すぐにシーズンの終わりがきてしまうので、国内移籍でもチームに慣れるまで時間が掛かりますし、ましてや海外からの移籍は大変だと思います。ナウド(レオナルド)も戦力になりたいと、意欲的にトレーニングしてくれているので、実戦で使いながらという形になると思いますが、期待はしていきたいです。


ー札幌との前回対戦は4月でしたが、改めて警戒するところや名古屋の強みとなる部分は?

札幌と試合をして、今までの戦い方ではダメだなということで、(札幌戦後に)3バックに変えました。(前回対戦時は)札幌相手にそれほど締まったゲームができませんでした。そこをしないと札幌とは勝負にならないと思うので、ソリッドな戦いができるかが試合のポイントになるかなと思っています。


ー以前、「代表で結果を残すとより自信が出て、雰囲気が変わる」とおっしゃっていました。相馬選手の変化はいかがですか?

相馬はいい意味でポジティブな選手ですし、「つかみました」と言っていたので、期待したいと思います。


ー今後の戦いで彼に期待したいことは?

献身性は彼の持ち味です。今回はプラスアルファで「代表で結果を残すために」というところでポジショニングがすごく大事だと思うので、システムに関係なく(ペナルティー)ボックスの近くでプレーできるかどうかではないかなと思っています。相馬がまた一皮むけてくれば、チームとしてもいろいろなオプションが出てくると思いますし、新加入選手たちがフィットしてくれば、ということになると思います。相馬が最後の最後で(ワールドカップの)日本代表に滑りこんで入れるくらいの活躍を、残り13試合で期待していきたいと思います。


ー中断期間中は練習公開がなかったので、どんなメンバーになるか楽しみな部分があります。明日のスタメンでサプライズはありますか?

皆さんが想像できる範囲だと思います。特別変わったことをやるつもりはないので、「そうなのね」という感じだと思います(笑)。そんなに驚くようなことはないと思いますし、今から驚くようなことをやっても劇的に変わらないと思います。今まで積み上げてきたものを、新加入選手でさらに積み上げていく作業ができればと思います。