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明治安田生命J1リーグ第21節 清水戦 前日監督会見

97月
7月9日(土)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、10日(日)に行われる明治安田生命J1リーグ第21節の清水エスパルス戦に向けて、長谷川健太監督がオンラインでの記者会見を行いました。

長谷川健太監督


ー今週、永木亮太選手と重廣卓也選手の加入、阿部浩之選手の移籍が発表されました。

詳細は言えませんが、トレードではありません。あくまでも阿部ちゃんが先です。ということで、こちらとしても中盤はケガ人等々も出ていますので、そういうことも含めて重廣と永木をリストアップして、オファーをしたということです。


ー彼らの特徴や、どのような起用を考えているかを教えてください。

ダブルボランチもやれますし、インサイドハーフもやってもらいたいと。宮原(和也)が戻ってきましたが、それまで少しケガがちであったりとか、内田(宅哉)もそこをやってくれていますが、枚数的に足りていない部分もありますので、彼らのこれから(に期待したい)と。永木は経験値が高い選手ですし、重廣はうちのスタッフの1人が大学時代から知っていて、個の特徴を持った選手で運動量もあって、インサイドハーフをやるのがいいのではないかということで、薄いポジションで彼らを補強したということです。


ー今回の補強によって、名前が挙がった宮原選手や内田選手をもともとのポジションで起用できるようになり、全体のバランスを取りやすくなるようなところもありますか?

そうですね。ただ、彼らのインサイドハーフもいいので、そこは競争になると思っています。勝っていけば連戦がまだまだ続くので、切磋琢磨しながらチーム力を上げていきたいと思っています。


ー前節の柏レイソル戦はいい試合ができたと思います。試合後の会見で言っていた「返す手」というのは攻め方もそうだと思いますが、引いているように見えてボールを奪いにいけていたのが良かったと思います。

いつも見てくださっている番記者さんがそうやって評価してくれるのが、我々にとっての一番の評価だと思っていますので、そう言っていただけるのがうれしいです。引くだけではなく、ボールを奪いにいきながら、ゴールを守りながらゴールに向かうことを最後までやれていたので、非常に内容のある勝ち方をできたかなと。もちろん強いて言えば2点目というところ。それが5月以来の課題ではあるので、次の1点をチームとして取れるようにしていきたい。ただ、ここ数試合で取れていなかった先制点を取れたのが試合を大きく手繰り寄せたと思いますので、明日の清水(エスパルス)戦も先制点が大事になると思っています。


ーいい試合運びをしながらも点差は1点でした。安定感を感じていたのか、危なっかしさを感じていたのか、どのように見ていましたか?

早めに手は打ちましたので、あとは任せると。特に内田と宮原のインサイドハーフになってから、うまく稲垣(祥)を助けながら、自分のプレーを出しながらということで、特に宮原が入ってから押し返す時間が増えました。前線の石田(凌太郎)はここ数試合は少し大人しかったですが、いろいろな話をしながら、また一時の勢いというかがむしゃらさが出てきました。途中から入った選手が試合を引き締めてくれたというか、活力を与えてくれました。そういう意味では終盤もいい形でサッカーができたのではないかと思っています。


ー石田選手とはどのようなことを話したのでしょうか?

前々節の湘南(ベルマーレ)戦の映像を見せた中で、やれた部分とやれなかった部分をコーチから伝えました。私は出てきた時の初々しさであったり、がむしゃらさがなくなってしまって、セレッソ(大阪)戦はすごくアグレッシブにプレーしていましたが、徐々に慣れてきてしまったのか、考えすぎてしまったのかはわかりませんが、石田のいいところが少しずつ消えてしまったので、もう一度いい時の自分を取り戻そうと。そこを期待して凌太郎を使っているので、もう一度アグレッシブにプレーしようよと。あまり考えすぎずに、攻守においてもっと運動量を増やしていこうという話をしました。本人の中にもモヤモヤがあったと思いますが、柏戦は吹っ切って、いいプレーをしてくれたと思います。


ー柏戦後にもそういう話をしたのでしょうか?

はい、しました。体を張ってボールをキープしたりとか、抜け出してあわやというところでシュートブロックが入りましたけど、ああいうチャンスに絡んだり、マテウス(カストロ)にスルーパスを出したりとか。20分強くらいの時間で存在感を見せてくれたと思いますので、非常に良かったと思います。


ー今シーズンも新型コロナウイルスに苦しめられる部分があり、今回3選手が陽性判定となりました。計画が狂ったり、起用の部分で難しさがあると思いますが、準備も含めてどのように考えていますか?

今日もう一度検査をしてみんな陰性だったので、ホッと胸をなでおろしています。なんとか試合にこぎつけられそうなので、総力戦で闘っていきたいと思っています。


ーそういった部分でも試合の入りがより重要になるかと思います。どんな意識付けをしたいですか?

選手も状況はわかってくれていると思います。清水の状況もわかっていると思いますので、彼らは非常にアグレッシブに闘ってくる中で、我々もホームで強い気持ちを持って臨まなければいけないと思っています。


ー前回対戦でゴールを決められたチアゴ サンタナ選手が状態を上げてきています。

クロスに対して合わせる技術や体格を生かした仕掛けだったり、チアゴ サンタナを中心にチーム作りをしていると思います。彼をしっかりと抑えることが勝利に近づく一歩ではないかなと思っています。


ー昨日、貴田遼河選手の2種登録が発表され、2種登録選手が合計7名となりました。監督の希望なのでしょうか?

私の希望です。


ーできるだけ可能性のある若い選手を引き上げていきたいというものですか?

もちろんそれもありますし、人数的に今はカツカツな形でやっていますので。ユースの選手は学校もあるので、常時誰かにいてもらうわけにはいかないので、交代しながら、その時に少ないポジションの選手を呼んでいます。週が変わればまたこのあたりのポジションの選手を、ということで1週間か2週間で変えながら、ユースの選手に協力してもらいながらやっています。彼らが入らないと今は20人に人数が足りないということでずっとやってきていますので、いい形で彼らとの交流を図りながら、必要な時には(試合に)出てもらうということで呼んでいます。貴田ももともと能力の高い選手だという話を聞いていて、何回か練習で見たことがありますが、今週1週間ずっとやって、非常にいいパフォーマンスを見せてくれていると思います。


ー清水とはカップ戦を含め、今シーズン4度目の対戦になります。シーズン中に同じ相手と何度も対戦することで自分たちの変化を測れる部分もありますか?

監督が代わって、メンバーもその都度代わっていると思います。我々も1戦目は4バックで、2戦目からは3バックでやっている中でメンバーもその都度代わっています。一定の指標にはなると思いますが、それがどういう形で、という評価とはまた少し違うのではないかなと思います。